TIGER&BUNNY(タイガー&バーニー)全25回 感想まとめ
シュテルンビルトにはヒーローがいる。ヒーローTVは彼らの活躍を生中継し、犯人逮捕、人命救助など、ヒーローの治安維持への貢献を得点化し、そのランキングを発表することでヒーローに競争原理を働かせ、シュテルンビルトに平和をもたらして来た。
そのヒーローの中でも、ランキング最下位、人気も低迷中のワイルドタイガーの中の人である鏑木・T・虎徹は、所属していた会社から解雇され、ヒーロー初のコンビとして、別の会社に中途採用される。言わば、もうひとりのヒーローの引き立て役だ。
そのひきたてるヒーローというのが、バーナビー・ブルックス・ジュニア、初めて素顔をさらしてヒーローとして働く若い男だ。彼は幼いころに両親を殺した犯人を捕まえるという動機でヒーローとなり、そのために有効だからということで素顔をさらしている。
全体的にアメコミの様な世界観の中にあって、虎徹は昭和の人情派、能力は劣るけれど心意気では負けないぜ!というタイプの人間で、彼が存在することによって、この作品がアメコミから日本のアニメ作品に昇華されている部分がある。
一方でバーナビーは、徹底的に効率を重視し、互いの役割分担をきっちりと守らせるタイプだ。彼魔まさにアメコミの世界を体現していると言っても良いだろう。そんな二人がコンビを組まされるのだから、上手くいくはずもない。
バーナビーは虎徹をおじさんと呼んでロートル扱いし、虎徹は先輩風を吹かせてヒーローのあるべき姿を説くのだが、自分は失敗ばかりという体たらく。しかしそんな凸凹コンビである彼らも、様々な事件に遭遇しながら、主にバーナビーが虎徹を認めるようになり、正しくコンビとして機能するようになる。
そしてもちろん、彼ら以外にもヒーローはいる。実力ナンバーワンの呼び声も高いスカイハイは、かなりの天然系青年。ファイヤーエンブレムはおネエ系のおじさんだけど社長。ブルーローズはアイドルも兼ねるヒーローで女子高生など、様々なキャラクターが画面を飛び回るのだ。
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