英雄続々
古代ローマによる支配から脱却するため、反ローマ同盟をガリアに立ち上げようとしたヴェルチンジェトリクスだったが、親ローマである叔父のゴバンイティオにより捕らえられ、処刑目前となってしまう。
ヴェルチンの腹心であるヴェルカッシは、妹セクアナのために捕まったヴェルチンを助けようとするのだが、打つ手がない。そこに、ヴェルチンにより救われた少年タラニスが、陣内へ乗り込んで助けると言い出す。そのことに意気を感じた謎の兵士ユリアクスが手伝いを申し出るのだが…。
ついに、ガリアではインペラトールのカエサルが、そしてローマでは少年期のオクタヴィアヌスが登場する。英雄が認める英雄という立ち居地で、今後、彼らは描かれていくのだろう。
そして、バラバラな諸部族を、最小限の犠牲を持って一体に纏め上げるヴェルチンとヴェルカッシ。ヴェルカッシの今回の決断は、今後もヴェルチンの腹心として居続けるためには必要不可欠と、彼自身が判断した結果だったのだと思う。
豪放磊落で明るく他者の耳目を自然と集めてしまう英雄であるカエサルと、他者の死角に入りながらも彼らを動かし目的を達成していくオクタヴィアヌス。そしてそんなローマに対決姿勢を示すヴェルチンたち。いずれも役者が名乗りをあげ、盛り上がり始めてきたように感じる。
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