予想の斜め上を行く構成
普通の孤島でのラブコメだと思わせておいて、実はその状況が不思議な現象だったということが後に明かされるという面白い構成になっています。
作者の久しぶりの新作。懐かしい人も、初めて見る人も、ぜひ読んで見て下さい。
13年ぶりの作者の新作漫画ということで、それだけでも買う理由になる。加えて、展開される物語が面白い。
何が起こったのか良くは覚えていないのだが、山田壮太は無人島に漂着していた。脱出のために船を作っていた時、もう一人の漂着者、衣舞瀬チカが現れる。彼女の話によると、自分たちは修学旅行流のフェリーから海に投げ出されたらしい。
無人島で高校生の男女が二人きり。しかも食料やら何やらを調達するスキルがあるのは山田だけ。そんな頼られるシチュエーションに浸る山田。しかしその状況は、新たな漂着者の登場により崩れ始める。
始まりは男の子の妄想的なシチュエーションから始まるので、そういう傾向の作品なのかなあと思わせておいて、後半から事実は一変する。その意味では予想外の展開。
状況を正確に把握した山田が衣舞瀬を無人島から助け出すことができるか。それは次巻のお楽しみだ。
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