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続・ヒースロー空港事件簿

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◇登録日
2008年4月4日
Seaview
Seaview
道場主

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既に報道によりご存知の方も多いかと思いますが、
不本意ながらトラブルの歴史を重ねてきたロンドン・ヒースロー空港では、
3月27日のターミナル5の運用開始も大混乱の中で始まりました。

以前のネタにも書いていますが、ターミナル5では
何度も何度も開港前に一般公募によって集められた人々とともに、
運用テストを繰り返し行われてきました。
それにもかかわらず、初日から預託手荷物(チェックインバゲージ)のシステムが
故障してしまい、手荷物の受け渡しができなくなってしまったのです。

ヒースロー空港は昔から手荷物の扱いに問題が多く、
荷物が遅れたり、ひどい時には紛失して戻ってこなかったという
信じられないような状況が繰り返されてきました。
Seaviewもヒースロー空港テロ未遂事件の混乱に巻き込まれて
荷物が届くのに3日間もかかってしまったという経験もあります。

汚名返上のつもりで最新の手荷物システムを構築したのにもかかわらず、
それが機能しなかったということで、各方面から非難の声が上がっています。

今回のターミナル5でトラブルに遭った人の中には芸能人も少なくありません。
Yahoo!UKニュースによると、DJのカルヴィン・ハリスは、
新アルバムのデータが入ったパソコンを預託手荷物にしていたために
手元に戻らず、憤慨しているそうです。
また、イギリスの新聞タイムズとBBC(電子版)の双方は、
細かな内容に食い違いがあるものの、4月4日にターミナル5で
スーパーモデルのナオミ・キャンベルが荷物のトラブルでかんしゃくを起こし、
警察に逮捕された模様だ、と報じています。

こんな時にプレスリリースで必ず何か言うのが、激安航空会社ライアンエア。
BAA(英国空港会社)が独占する空港運営の体制を非難した上で、
今回の混乱を「軽蔑に値するサービス」の一部だとしてこき下ろしています。

BAAの公式サイトでは、ターミナル5における混乱の存在を認め、
復旧に努めていることは掲載されていますが、
現在のところお詫びの言葉はありません。
(BA:ブリティッシュエアウェイズは謝罪をしている・写真)
これがイギリスの空港の現状だということを理解する必要があるようです。
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