遠目で見ると、まるで落ち葉とどんぐりのように見える擬態がとても魅力的。
そして、なんといってもクリクリの目がとってもかわいい!!
スペングラーヤマガメの生態、豆知識、飼育の仕方などをご紹介しますっ。
カメ図鑑 スペングラーヤマガメ
学名 Geoemyda spengleri / 英名 Black-breasted leaf turtle
大きさ 約11〜15cm前後(最大甲長15cm)
生息地 中国南部〜ベトナムにかけての山林
(写真提供:kameloveさん)
●生態・生息環境など
「オナガヤマガメ」という別名もあります。
中国南部やベトナムにかけてのじめじめした森林に生息する小型の陸棲ガメです。
完全に陸棲で、陸のみで生活します。じつは、まったく泳ぐことができないという・・・!!
体の色や形が森林に溶け込みやすくなっており、甲羅が落ち葉のように見えるのが特徴。
スペングラーヤマガメは、他の種類のカメさんと比べて視力がかなりよいと言われます。
視力と、空間認識能力が高いのが特徴です。
口にギザギザしたくちばしがついており、昆虫などの餌を捕らえて食べています。
雑食性で、おもな餌は森の中にいる昆虫、ミミズ。貝類、植物、果物なども食べます。
沖縄にいる「リュウキュウヤマガメ」の亜種だとされてきましたが、頭骨の違いから
1992年に別種として扱われるようになりました!!
●オス・メスの特徴
(写真提供:kameloveさん)
オス♂・・・白目の部分が灰色っぽい白
メス♀・・・白目の部分が赤もしくは黄色。
スペングラーヤマガメは、成長するとオス・メスで目の色に違いがでてきます!!
メスは成長してもそのまま変わりませんが、オスのみ成長すると目が白くなります。
幼体のときは、オス・メス両方とも白目の部分が黄色〜赤みがかった色をしていて
頭にクリーム色の筋模様があります〜。
スペングラーヤマガメの飼育
●水槽・・・60〜90cm水槽ほどの広さが目安。
最大甲長15cmの小型のカメさんなので、60〜90cm水槽ほどの広さで飼育できます。
水槽や、プラスチック衣装ケースなどで自作ケージを作るのもオススメです。
●床材・・・ミズゴケ、ヤシガラなど保湿力のあるもの。
湿気を多く含むことができて、中にもぐれる、安全でやわらかい床材を敷きつめます。
とくに、ヤシガラ、ミズゴケは保湿力がある床材なのでベストだそうです。
●温度・・・適温はつねに20℃前後。高温に弱い!!
温度は年間とおして常に20℃前後が適温。昼夜で温度差を出すとよいそうです。
とても暑さに弱く、30℃を超えるとあっという間に体調を崩してしまうので大変!!
夏場は、最高でも27℃以下に抑えます。エアコンは常につけっ放しにします(;▽;)
●照明・・・ホットスポットはなし。森林生物用のライトを。
ふつうのカメさんとは違って、ホットスポットや強い紫外線は必要ない種類です。
ただ、ジメジメさせすぎると皮膚病になりやすく、乾燥すると体調を崩すので注意っ!!
ライトをつける場合は、森林生物用 2.0の度数の紫外線ライトがオススメです。
甲羅は乾燥していて、足や頭がしめっている感じにします。
●水・・・浅めのパッドなどで、常に新鮮な飲み水を用意。
●餌・・・コオロギなどの昆虫、ハコガメフード、ミズガメフード
水には入らないので、飲み水は浅めのパッドなどの容器に入れておき毎日交換します。
餌は、最初はコオロギやミルワームで餌付けしたあとで、徐々にカメのえさに慣らします。
餌付けすれば、ミズガメ用のエサやハコガメフードも食べてくれるようになります。
たまに、カルシウムやビタミンの補給のためにサプリやパウダーをかけて食べさせます♪
以上が、スペングラーヤマガメさんの飼育についてです〜(・▽・b)))
スペングラーヤマガメは、大きくなっても小型でヤマガメの中では比較的飼いやすい種類!!
ショップで販売されているカメさんのほとんどは、餌付けも必要ないので苦労しません。
空間認識能力がかなり高〜いカメさんなので、広めでシンプルなレイアウトでの飼育がよい種類。
狭いケースでの飼育や、レイアウトを変えたりすると環境の変化がストレスになりやすいです。
特に夏の間の温度管理をしっかりすることが、飼育のポイントになります〜!!(≧▽≦)
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