産業革命が最初に起こったのはイギリスであることは、
皆さんもよくご存知かと思います。
この産業革命がさまざまな機械や道具を生み出し、
人々の生活に大きな変化をもたらしました。
産業革命の際に、劇的な変化をもたらしたのが、輸送形態です。
以前のネタにも書きましたが、大都市は海岸沿いの港か、
航行可能な川に沿って発展してきているのは、
物資の輸送なくして街の発展がありえなかったからです。
このため、天然の河川に恵まれない場所を開発する時は、
運河を掘って水を流して輸送ルートを確保したのでした。
しかし、石炭で水を沸騰させた蒸気圧を利用した蒸気機関が発明され、
その発展形で鉄道が生まれると、港を持たない場所も発展するようになりました。
イギリスでは、これらの産業発展の過程で生まれた遺産を
産業遺産として保存する機運が1950年代から盛んになってきました。
もともとは産業革命の発明品を保存することから始まっていますが、
その後はそれ以前でも産業発展に貢献したものも含まれるようになっています。
古い橋、工場、機械、鉄道車両、運河、鉱山跡・・・・・
産業遺産はいたるところで見られます。
中には世界文化遺産に指定されるものも出てきました。
イギリスには博物館が多くありますが、
その中には実際に工場として使われた建物を
再利用しているケースも少なくありません。
こういった産業遺産は、実はロンドンよりも
イギリスの地方都市に多く見られることにも注目すべきです。
具体的な産業遺産についてはこれからネタとして紹介していきます。
興味を持ったら、その場所を訪ねることが旅の醍醐味でもあります!
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