日本では無人駅でもない限り、駅には必ずといっていいほど改札口があります。
最近は駅集中監視システムの導入によって、無人駅でも改札があるほどです。
ではヨーロッパではどうなっているのでしょうか?
実は国や鉄道の種類によって異なっているのです。
★イギリス★
英国鉄道の場合、有人駅には改札が存在します。
きっぷを持たないと、中に入ることができないのが原則です。
かつては一部の駅で有人駅でもきっぷなしで入れる場合があり、
ホーム上の自動券売機できっぷを購入するケースがありましたが、
これらの駅でも改札前にきっぷを買う形に変わってきました。
自動改札も存在しています。
ロンドンの地下鉄はすべて自動改札になっています。(写真左)
英国鉄道でもそうですが、きっぷを機械に入れて、
出てきたきっぷを受け取ってから初めてバーが開く構造です。
徹底して不正乗車を阻止しようという意気込みを感じます。
★フランス★
フランス国鉄には改札口はありません。
(大半のパリ近郊路線及びユーロスターを除く)
切符がなくてもホームに自由に入れます。
但し、きっぷを持つ人は刻印機で刻印をしなくてはなりません。(写真中)
しないで乗車した場合、車内で罰金が科せられます。
また、駅で列車が発車する時は「ホームに入るな!」という
警告が表示され、警告音が鳴って知らせます。
駅のホームに自由に入れることには、実は欠点もあって、
スリなどが結構頻発しているので、注意が必要です。
パリの地下鉄のうち、メトロは入場時にきっぷを自動改札機に入れます。(写真右)
ロンドン同様、出てきたきっぷを取らないとバーは開きません。
一方、出場時はきっぷを入れる必要はなく、
自動扉が開くシステムになっています。
この自動扉を逆に入場する不届き者が後を絶たず、無賃乗車も少なくありませんが、
パリ市交通公団RATPは抜き打ち検札で徹底的に取り締まっています。
くれぐれもみなさんは真似をなさらぬように。
急行地下鉄RERとフランス国鉄パリ近郊線は
入場時・出場時とも自動改札機にきっぷを入れます。
後編に続きます。
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