パリやロンドンには、日本の小売店が進出しています。
そのうちのいくつかを紹介します。
<パリ編>
まず筆頭に上げられるのはメガネのパリミキでしょう。
メガネの三城は、日本のロゴでもParis Mikiと書いてありますが、
1970年代には既にパリに出店していたのです。
もともとは兵庫県姫路市に起源を持つ企業です。
次は時計・貴金属の安心堂です。
静岡市に本店がある名門店ですが、こちらもパリでは長い歴史を持ちます。
国内では静岡以外での知名度があまりありませんが、
パリで購入した商品のアフターサービスが日本で受けられるのは大きな強みです。
そしてパリっ子にもすっかりおなじみになった和菓子のとらや。
京都発祥の名門ですが、現在の本店は東京です。
生菓子は現地でつくっていて、本物志向のフランス人に受け入れられました。
レストランでは日系のレストランで初めてミシュランの1ツ星を獲得した
レストランひらまつパリがあります。
<ロンドン編>
ロンドンで一番有名なのは、なんといってもユニクロでしょう。
もともとは山口県発祥の洋服屋さんです。(ユニクロとしては広島が1号店)
有名店が軒をつらねるリージェントストリートの、
これまたイギリスを代表するブランドのアクアスキュータムに
隣接して店を構えています。
どちらかというと安売りで勝負するタイプの店ではありませんが、
それでも有名ブランドよりは割安な価格で出しています。
というのも、イギリスには安さで勝負するお店が既にたくさんあるので、
商品の個性で勝負する形でないとうまくいかないからでしょう。
無印良品もMUJIの名前で進出しています。
ユニクロよりも10年早い1991年に進出していて、
地味ながらもイギリスでもすっかり定着しました。
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このように、進出した日本の小売店は大きく分けると
日本人向けに商売をしているお店と、
現地の人向けにビジネスをするお店に分かれます。
いずれにしても、現地で定着するのは並大抵なことではありません。
Seaview自身も、これらのお店の涙ぐましい努力を実際に見てきました。
真面目に商売をしているお店に対しては、
買い物をすることによって応援してあげましょう。