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フェラーリが2011年を闘うマシンF150を発表した。
このネーミングはイタリア統一150周年を記念したものである。
昨年のF10は2010年F1参戦マシン。一昨年のF60はフェラーリF1参戦60周年を記念した名前である。これだけ見ても、彼らのマシン・ネーミングのハチャメチャ感が窺い知れる。
統一がとれていないと言われているフェラーリF1マシンのネーミングだが、90年代までのエンジンによる分類、90年代から2000年代にかけては年号による分類が多かった。
またネーミングに関しても「あくまでフェラーリ内部」に関してであるが、今回のF150はフェラーリ史上初の「フェラーリとは国籍イタリアということしか関係のない」ネーミングとなってしまった。ある意味事件といえるかもしれない。来年はどんなネーミングとなるか楽しみである(2012年は分からないが、2013年は過去の例をひもとくと“400”〜1.6L4気筒のため1シリンダーあたりの容積から命名〜“164”〜1.6L4気筒から命名、となる可能性が高い)。
なんでイタリア統一150周年を持ちだしたかというと、フェラーリ会長であるルカ・ディ・モンテゼモロの次期首相候補としての政界進出の伏線ではないか?とボクは思う。イタリア統一150周年に国威高揚の意味をこめて「F150」とつけられたのなら、フェラーリは政治の道具とされたといっても過言ではなかろう。
閑話休題。
さて1月28日午前10時(日本時間午後6時)、イタリア・マラネロでF150が発表された。この模様はhttp://www.ferrarif150.comのライブ・ストリーミングで視聴可能である。
さてそのマシンとは・・・。
まず目につくのはF10よりさらに持ち上がったフロント・ノーズ。レッド・ブルRB6のようなコンコルド・ノーズではなく、ほぼ一直線に伸びた仕様を用いている。ただドライビングシートが低いため、前方が見えるかどうか不安である。
サイドポンツーンもレッド・ブルRB6のようにリア下部に向かって絞り込まれている。ブロウン・ディフューザーを意識した造りと考えられる。F10と比較すると重心が下に見えるようで、このへんもRB6を強く意識したことが伺える。ただし今季よりKERSが搭載されるため、リア周りはぼってりと肉がついてしまった。
面白いことにサイドポンツーン開口部はマクラーレンMP4-25のように四角い形状となった。
今回はシャークフィンは搭載していない。可動式リアウイングが今季より採用されるため、やFダクトの禁止など色々と原因は考えられるが、多分変更すると思われる。
真正面から見ると、フロントサスペンションの位置がハイノーズ化に伴い、かなり持ち上がっていることが分かる。昨年F10でのピレリ・タイヤのテストが上々だっただけに、変更による狂いも心配なところだろう。ちなみにフロント・ウイングはF10のものをそのままつけている。次回のテストでは大幅に変えてくるだろう。
リア・ウイング翼端板の下部が丸みをつけているのが特徴的。またイタリア国旗のカラーリングをあしらい、イタリア色を前面にだしている。またかつてマルボロのバーコードがあった背びれ部には、フェラーリの2011年度カラーリングがペイントされている。
空力的にみるとF10の正常進化版であるが、フロントからさらに大量に空気を呼び込んで、マシン上部&サイドポンツーン下&フロアに空気を流し込み、リア下部に流し込もうという流れが素直に見てとれるマシンである。確かにRB6やMP4-25の良いところ取りをした印象もあるが、空力全面改定となった2009年マシンF60からの流れをくんでいるマシンといえる。
ピレリとの相性も悪くないだけに、開幕から強さを発揮する可能性も高い。ただ問題なのはエンジンの信頼性ではなかろうか?
フェラーリF150仕様
【シャシー】
■モノコック:カーボンファイバー&ハニカムコンポジット
■ギヤボックス:フェラーリ製・縦置き/LSD
■トランスミッション:セミオートマチック・シーケンシャル電子制御ギヤボックス/クイックシフト
■ギヤ:7速+リバース
■ブレーキ:ブレンボ製ベンチレーテッド・カーボンファイバーディスク
■サスペンション:独立型/プッシュロッド式トーションスプリング(フロント&リヤ)
■車重:640kg(液体・潤滑油・ドライバー含む)
■ホイール:BBS製13インチ(フロント&リヤ)
【エンジン】
■型式:056
■気筒数:8
■バンク角:90度/鋳造アルミニウムブロック
■バルブ数:32
■バルブ駆動:圧搾空気式
■排気量:2398cc
■ピストン口径:98mm
■重量:95kg
■電子制御
■燃料:シェル製 V-Power
■潤滑油:シェル製 Helix Ultra
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