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日本人とメキシコ人には気になるチーム、ザウバーが2011年度を闘うマシン「C30」を発表した。
2010年度マシン「C29」では、エンジンの信頼性はおろか、マシンそのものの信頼性も確保できなかった。
理由として、大リストラにより技術陣の人数が半分に減ったことと、開発するだけの資金と時間が不足していたことがあげられる。
そして大きな問題点として、C29を監修したW.ランプが失敗作であるBMWザウバーF1.09(2009年)の基礎設計をそのまま持ち込んだことがあったと思われる。特に問題となったのは、やたらと硬いサスペンション性能とダウン・フォース不足。ランプ監修のマシンの悪癖だが、C29も見事にそれを継承している。
2010年よりW.ランプから交代する形で、テクニカル・ディレクターとしてJ.キーが参加。空力担当もW.トーエからS.マラーキーへと若返りした。この新体制の下でC29は改良に改良を重ねられたわけだが、信頼性を確保しつつスピードも確保しなければならなかったことを考えると、技術陣の苦労は計り知れなかっただろう。
小林可夢偉の頑張りも賞賛すべきところだが、シーズン後半のザウバーの活躍は、ドライバーと技術陣の努力の結果といえる。
というわけで、2011年度のマシン「C30」を見てみよう。
今季よりテクメックスという大資本がスポンサーについた。彼らのコーポレートカラーが前面にでるかとおもいきや、ホワイト+黒(グレイ?)をメインにしたカラーリングとなった。
背びれ部にはクラロ(Claro)の赤丸ロゴが入り、なんとなく日の丸のようにも見える(まあ、偶然だろうね)。その他にも大小さまざまなスポンサーが彩られており、C29よりは華やかだ(スカルプDや可夢偉の個人スポンサーはついていないのか?)。少し小金持ちの感じに見える。
C29の上方排気はなくなり、リア周りはすっきりとした。C29では排熱に苦しんでいたが、その辺の処理も気がかりではある。
サイドポンツーンは△から□へ変更。その分サイドポンツーンしたの“えぐり”がきつくなった。ローバックダウンのデザインはC29より継承しているが、フェラーリより供給されるKERSが搭載されるため、お腹がぽっこりと肉がついた状態となった。
面白いことにインダクション・ポッドとボディの隙間を大きく取っている。何か思うところがあるのだろうか?
フロント・ノーズはほぼ一直線だったC29と比べて、前に少し垂れている感じ(この辺はレッドブルを意識している)。おそらく空力的にピーキーだったC29から、ドライバビリティを求めた結果ではなかろうか?
フロント・ウィングのステーは剛性の低そうなC29から丈夫そうなものに変更している。C30はC29の異質な部分を取り除いているようで観ていて面白い。ステーから先のノーズは相変わらず長いまま。空力的特性は不明だが、ひとつの個性としてデザインされているように感じる。
フロント・ノーズはカモノハシ風に変更している。ただしフロント・ウィングはC29をそのままつけている。これは後に変更するだろう。
意外なことにフェラーリF150との相似点は多い。まずサイド・ポンツーンの形状やフロント・ノーズなど、同じフェラーリ製KERSを使用するためデータを共有しているのでは?と勘ぐってしまう。ただしリアエンドの処理はF150と比較して、C30は少々雑に見える(ちゅうか、重心が高く見える)。これがどう速さに影響するかだろう
全体を俯瞰してみると、全体的に重心が高そうだ。特にクラロのロゴの下あたりなど、あまり洗練されているようにみえない。またリアエンドへの気流も中途半端のまま終わっているようにも見える
すでに書いたが、C30は開幕戦からフェラーリ製KERSを搭載。またブロウン・ディフューザーも初期設定されている
とりあえず、競争相手としてはウィリアムズ、メルセデスあたりか?目標としては表彰台あたりではなかろうかと思う。良くも悪くも可夢偉&技術陣頼みのチームではなかろうか?
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