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エアバスがヨーロッパ製である理由

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◇登録日
2007年11月11日
Seaview
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エアバスといえば、今やボーイングと双璧を成す、
世界の航空機メーカーです。
先月、ついに世界最大の旅客機・A380が
シンガポール航空による運航でデビューを果たしました。
他にも長距離用で4発機のA340、ほぼ同じボディで双発のA330、
比較的小型のA320と、短くしたA319やA318、
逆に長くしたA321などが現在のラインアップとなっています。
日本にも全日空とスターフライヤーがA320を、
JALがA300−600Rを使用していて、おなじみになっています。

さて、このエアバスはどこのメーカーなのでしょう?
答えは「ヨーロッパ」なのです。
でも、それは特定の国ではありません・・・。

現在では航空機はいろんな国で作られた部品を組み合わせて
製造されているため、ボーイング社でも100%アメリカ製ではありません。
日本も分担して多くの部品を作って納入しているのは結構有名な話です。
それでもボーイング製だと「アメリカ製」となるのです。

ところが同様に部品を多国籍で集めて製造するエアバスの場合は
なぜか特定の国の名前があまり出てきません。
これはいったいどういうことでしょうか?

実はエアバスはフランス・イギリス・ドイツ・イタリアを中心とした
既存の航空機メーカーの連合体としてスタートしたことに理由があります。
現在はフランスのトゥールーズに本社を持つ形の会社組織になりましたが、
それ以前は明確な会社組織になっていなかったため、
「ヨーロッパ共同」という製造国名で表記されていたわけです。

大型機はフランスで、A320シリーズはドイツで
最終組み立てが行なわれているので、
それぞれ「フランス製」「ドイツ製」と言ってもいいのですが、
そこはやはり近年のヨーロッパ統合という意識の変化を反映して
「ヨーロッパ製」という言い方をしているのです。
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