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高級な宿泊施設と言うと、大規模でゴージャスな
五つ星ホテルを連想される方も多いかと思います。
それはそれで正解なのですが、実はそれだけではないのです。

イギリスにはマナーハウスと呼ばれる宿泊施設があります。
ホテルの一種ですが、比較的規模が小さいのが特徴です。
そして、目立たない場所にあることが多いのです。

このマナーハウスには通常レストランが併設されていて、
このレストランそのものも高級なのです。
どちらかというと、隠れ家的な存在で、
上流階級がお忍びで訪問するところなのです。

日本でも京都の祇園では「一見さんお断り」ということがありますが、
マナーハウスはそこまでは厳しくないものの、やはり客を選ぶ傾向にあります。
Seaviewも２回食事をしましたが、初めての予約の際は
目的などをかなり細かく尋ねられました。

「目的は何ですか？誕生日祝い？」
「誕生日祝いもありますが、実は一緒に食事する友人が大学を卒業するので、
そのお祝いにディナーをお願いしたいのですが・・・」
このあと、電話の声が丁寧になったのを今でも記憶しています。

というのも、話す英語でイギリス人でないのはすぐ分かるので、
どんな客層か探っていたのでしょう。
でも、大学を卒業するレベルに達しているのなら、
迎えるにふさわしい、と判断されたようです。

マナーハウスはそういう場所なので、
当然のことながら多少フォーマルな服装をすることをお勧めします。
もちろん、事前予約が必要なのは言うまでもありません。