ヨーロッパではサマータイムの制度があります。
夏の間時計を一時間進める、というのがその中身です。
でも、詳しいことって意外に分からないもので・・・
そこで、基本ルールについて、イギリスでの経験談をもとにお話しします。
3月の最終日曜日の午前1時になったら、
時計を1時間進めてサマータイムが始まります。
そして10月の最終日曜日の午前2時になったら、
1時間戻してサマータイムが終わります。
この根拠は、「グリニッジ標準時において、3月の最終日曜日の午前1時から
10月の最終日曜日の午前1時の間は、時計を1時間進める」
という定義があるからです。
なお、この進め方は欧州連合(EU)で統一されています。
それでは、10月の最終日曜日には何が起こるのでしょうか?
BBCの画面に出ている時計は、午前1時59分の次は
再び午前1時ちょうどになります。
また、クラブ(日本でいうところのディスコ)では、
前日の土曜夕方から1時間長い夜を楽しむためのイベントも開かれます。
ホテルに宿泊中の場合は、各部屋にサマータイムの終了を知らせる
手紙が置かれています。
しかし、部屋の時計は自動では変わらないことがほとんどなので、
正確な時間についてはテレビなどで確認する必要があります。
おもしろいのはウィンドウズパソコンです。
ウィンドウズには自動でサマータイムの調整を行なう機能がありますが、
電源を入れっぱなしにしていても、目に見える形では変わりません。
ではいつ変わるか、というと一度電源を落としてから、
再度立ち上げるとその時に自動調整されます。