インドからは、旧宗主国だったイギリスへ多くの人達が移民しています。
そういった人達はまとまって住むことが多く、インド人街を形成します。
ロンドンではヒースローに程近いサウスオール地区にインド系の商店が
多く集まっていて、インド人以外にも好評です。
イギリスのミッドランド地方の中心地である
バーミンガムはイギリス第2の都市でもあります。
ここでも中心部から少し離れた場所に、インド人街があります。
この場所は三角形に近い形をしていることから、
「バルティ・トライアングル」と呼ばれています。
で、この「バルティ」とは何のことでしょう?
実はバーミンガム在住のインド人が考案した料理の名前なんです!!
カレー料理の一種ですが、「カレーとは別物」と言う人もいます。
しかし、写真を見ても分かるように、具の多いカレーの印象です。
では、なぜカレーと言わずにバルティというのでしょうか?
この料理はバルティと呼ばれる小さな中華鍋風のナベで
1食分を調理して、そのまま出される形になっているのです。
つまりナベの名前が料理の名前になってしまったわけです。
このナベは比較的保温が効くので、ここから少しずつ中身を取っては
ライス(ピラフの場合も多い)にかけて食べるのです。
味はややピリ辛ですが、カレー好きの日本人にとっては
結構親しみやすい味です。
イギリスのインド料理屋では、たいていの店でバルティを出しますが、
やはり本場のバーミンガムでいただくのが一番です。
たくさんのお店があるので、現地で確認しながら味わうのが一番です!