既に報道でご存知の方も多いと思いますが、
2008年9月11日にイギリスのフォークストーンと
フランスのカレーを結ぶチャネルトンネルの中で、
車載貨車に積まれていた貨物自動車が火災を起こしました。
鎮火には4時間以上もかかり、かなりの大火災でしたが、
幸いにして死者は出ませんでした。
<最新情報は下記コメント参照>チャネルトンネルは高速列車のユーロスターも通ります。
この事故の影響で、ユーロスターは9月12日まで全列車が運休しました。
9月13日より運行は再開されましたが、
ロンドン・セントパンクラスからパリ北駅とブリュッセル・ミディへは
それぞれ1日6往復と、通常の半分以下の本数での運行になっています。
また、すべての列車が途中駅であるエブスフリート、
アッシュフォード、リール・ヨーロッパにも停車します。
また、マルヌ・ラ・ヴァレ(=ディズニーランド・パリ)への
1日1往復の便は運行されますが、時刻変更は避けられない状況です。
これはチャネルトンネルが上りと下りが別々のトンネルになっているため、
事故の影響がない1本のトンネルのみを使用することで
暫定的な運行再開にこぎつけたものです。
ユーロスターの運行会社は、予約済みのきっぷを持っている人は、
予約済みの列車に合わせた時間で駅に来て欲しいとのことです。
駅では次の出発予定の列車に案内する形になるので、
事実上、当日の空席待ちでの利用となります。
このため待ち時間は通常よりも長くなり、
さらに列車の所要時間も長くなるとのことです。
イギリスの新聞タイムズ(電子版)の報道によれば、
乗客は「通常より45分ほど所要時間が長かった」とか、
「トンネルではまだ焦げ臭いにおいがしていた」と言っていたそうです。
また同じタイムズによれば、現在の暫定ダイヤによる減便のため、
既に予約済みで返金不可の週末割引きっぷを持つ人に対し、
返金に応じるとのことです。
航空会社や高速バス会社は、ユーロスターに乗れない人に対応するため、
臨時増便を計画しているという情報もあります。
現地にいる旅行者の方は、新聞等で確認をしてください。
但し航空関連においては、エクセル航空(XL Airways)の破綻による
代替輸送の需要も大きいため混雑も予想されます。
予定がうまく組めない場合は、迂回も含めて再検討してください。