日本では、鉄道の改良工事をする場合、基本的に休業することはありません。
これまでに休業したケースでは、山形新幹線や秋田新幹線の運行のために
在来線を改軌(レールとレールの幅を変えること)したケースや、
中部国際空港の開港に間に合わせるために高架化工事を急いだ
名鉄常滑線のケースなど、ごくわずかです。
さらに駅そのものを改良するために閉鎖するケースは
全くないといっても過言ではないでしょう。
仮駅を建設して対応するのが日本では一般的です。
(事故や火災などによる休業は除く)
ところがイギリスでは、駅の改良工事のために、
駅そのものを閉鎖して工事することが少なくありません。
しかも、その期間は半年にも及ぶことも珍しくないのです!
Seaviewは昨日、ロンドン交通局(Transport for London)から
週刊のメールマガジンを受け取りました。
その中で、ドックランド・ライト・レールウェイ(DLR:写真)の
起点駅のひとつ・タワーゲートウェイ駅(Tower Gateway)にて、
現在2両固定の編成を3両固定化するのに対応するために、
プラットホーム延伸工事を中心とした大規模な工事が始めると書かれていました。
そのため2008年6月28日から2009年4月1日までの予定で、
駅は閉鎖され、休業することになったのです!
ロンドン中心部のDLRの起点駅はこのタワーゲートウェイ駅の他に
地下駅であるバンク駅(Bank)があります、
バンク駅に関してはDLRそのものは通常通りの運行ですが、
一体化しているロンドン地下鉄環状線・ディストリクト線の
モニュメント駅(Monument)へは連絡通路のエスカレータの更新工事のために、
2009年8月までバンク駅との連絡ができなくなってしまっているのです。
これは何を意味しているのでしょうか。
ロンドン地下鉄環状線の利用者は、2つあるDLRへの乗継駅のいずれもが
来年まで乗り換え不能になってしまうのです。
全く不便な話です・・・。
DLRがどこを走っているかについては、
ロンドン交通局TfLの公式ウェブサイトでご確認ください。
事の重大さがよく分かると思います。
リンク先はPDFファイルになります。
http://www.tfl.gov.uk/assets/downloads/standard-tube-map.pdf
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