今回はビジネスネタで攻めてみようと思います。
6月20日に新聞やテレビのニュースをにぎわした記事に、
「三井住友銀行、イギリスのバークレイズ銀行に1000億円出資」
というのをご覧になった方も多いと思います。
そして、「バークレイズ銀行って何だろう」と思われた方も
少なくないと思います。
Seaviewは初めて海外旅行に行った際に、
バークレイズ銀行発行のトラベラーズチェックを使った経験を皮切りに、
両替での利用を経て、現在は口座を持っている状態(写真左上・キャッシュカード)で、
長年にわたってバークレイズ銀行との取引があります。
その経験をもとに、今回の出資の背景についてお話ししたいと思います。
バークレイズ銀行(Barclays Bank PLC)はイギリスを代表する銀行のひとつで、
イギリス以外でもフランスなどのヨーロッパ諸国、
そしてアフリカ諸国にも多くの支店を持つ、国際的な銀行でもあります。
(写真右はプール市にあるバークレイズ銀行の決済部門及びIT部門バックオフィス)
イギリスにいる留学生にとっては敷居が高い印象がありますが、
その理由は最低預金残高が£2000を下回ると口座維持手数料が徴収されるため、
ギリギリの予算で生活する人には不経済だからです。
このバークレイズ銀行はクレジットカードのVISAカードを
熱心に売り込んでいた銀行のひとつでもあります。
バークレーカード(写真左下)と呼ばれるこのカードは、
長年にわたってイギリスにおけるVISAカードの代名詞になっていました。
この点で、旧住友銀行は似た状況にありました。
マスターカードが早くから日本で複数の銀行と提携していた中で、
日本を代表するVISAカードは住友カード(現在の三井住友カード)と言ってもいいほど、
VISA陣営の発展に尽力してきました。
こういった事情から、同じVISA陣営に属していたことが、
今回の出資に結びついたという推測もできそうです。
状況によっては、日本の銀行がヨーロッパで存在感を増すことになるため、
注目すべきニュースといえましょう。
ちなみにバークレイズ銀行は、イングランドサッカーの
プレミアリーグのスポンサーをしています。
サッカーファンの方が気になるニュースでもあります!
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