2月23日より3月2日まで、パリ国際見本市会場(PARISEXPO)にて
国際農業総合見本市が開催されています。
初日の23日は、フランスのサルコジ大統領も出席して開会式が行なわれました。
http://www.salon-agriculture.com/
フランスはグルメの国とよく言われますが、
それを支えているのは、非常に盛んな農業と畜産です。
実はフランスはヨーロッパでも有数の農業国として知られ、
政府も国民もその重要性をよく理解しています。
フランスの大手銀行にクレディ・アグリコル(略称CA)がありますが、
実は日本語に訳すと「農業銀行」となります。
日本でいうJAバンクと同じようなものですが、
一般の銀行と対等に競争できる大手銀行としてフランス経済に君臨しています。
これほどの農業国なので、見本市もスケールが大きいです。
家畜の品評会では、牛・豚・鶏・馬などが多数出品されます。
農産物の品評会も行なわれますが、
なんといってもこのイベントの目玉の一つは、
ワインのコンクールなのです!
http://www.concours-agricole.com/
Concours General Agricole des Vins
(コンクール・ジェネラル・アグリコル・デ・ヴァン)
と呼ばれるこのワインコンクールには、全国から多くの出品があります。
ここで審査されたワインのうち、優秀なものには金賞・銀賞・銅賞が授与され、
ワインのボトルに表示されることが許されるのです!
フランスのワインには有名な銘柄も少なくありませんが、
一般庶民が高級なワインを飲むことはほとんどありません。
そんな中コンクール受賞のワインは、グルメな一般庶民も納得できる
おいしくて高品質のワインを選ぶための目印になるのです。
受賞ワインは金賞のものを中心に日本にも輸入されています。
フランス国内では銀賞や銅賞でも、目立つ形で陳列されます。
但し、ワインは船便で運ばれてくるので、
今年の受賞ワインが日本に入ってくるのは
買い付けの関係もあって、おそらく数ヵ月後になるでしょう。
いずれにしても、受賞ワインはまずおいしいので、
是非みなさんもお試しください!