ダイヤルは深みのあるブラックカラー。このそぎ落とされたミニマルな感じ、これぞGS!ですね。早速ディティールを見てまいりましょう。
ロゴは「GS Grand Seiko」とシンプルなもの。2017年と言えば、母体のセイコーからグランドセイコーが独立した年なのですよね。独立以前のモデルには、12時位置に「SEIKO」、6時位置に「Grand Seiko」と入る仕様になります。
正面は鏡面仕上げ、斜めから見るとヘアライン仕上げの部分が見え隠れ。美しいですね〜。この美しさを作り出している技術は「ザラツ研磨」と呼ばれる技術ですが、グランドセイコーは業界屈指の技術力の高さです。
スイスのザラツ兄弟社が製造していた研磨機を「ザラツ」と呼んでいたのですが、現在では磨きの工程の下処理の事、またこのザラツ研磨機を使う磨きの事を総じて「ザラツ研磨」と呼んでいます。金属をケース形状にくり抜く→磨くという手順で磨かれますが、この下磨きの際にパフ剤を含ませた布ではなく、回転する錫板や紙、ラップフィルムなどに対象物を当てて、面を成形していきます。
平たい面にケースを当てて磨くため、角を落とさずゆがみのない平面を生み出すことが出来る、というメリットがあります。角張ったケースを持つ、日本製の時計に向いた手法と言えるでしょう。しかし、回転する面に対して正しい角度でケースを当てる必要があるため、できる職人は限られます。
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