「鶴は千年、亀は万年」ということわざ通り、亀はとても長生きする生き物です。
現在、ギネス記録に残っている亀(リクガメ)の長寿記録をまとめてみました。ご覧下さい。
ペットとしてよく飼育されている、クサガメやミシシッピーアカミミガメなどの亀さんたちは、
上手に飼えば寿命は20〜30年ほどになります。大変長生きするケースが多いのですが
亀の中でも特に長生きなのは、大型リクガメ。飼育下でも上手に飼えば50年ほど生きる
とされ、それ以上生きることもあるようです。ギネス記録が残っているのも、リクガメです。
では、長寿なリクガメさんたち(といってもほぼゾウガメ)を、順番にご紹介します!
ハリエット(ガラパゴスゾウガメ)
生存期間 :1830年頃 - 2006年6月23日没 175歳
■ギネス記録 「生きている動物最高齢」
チャールズ・ダーウィンが1835年にガラパゴス諸島で捕獲して連れ帰った3匹のカメのうちの1匹だと考えられていたそうです。(後に違う事が分かったようですが。)
捕獲された当時、甲羅はお皿1枚くらいの大きさで推定年齢はまだ6歳だったそうです。
イギリスへ連れてこられて約3年イギリスで過ごしたあと、オーストラリアへ移されます。
「ハリエット」という名前は、最初はオスだと間違えられ「ハリー」と名付けられましたが、
名付けから約1世紀後にメスであることが判明、名前を「ハリエット」に改めているそうです。
オーストラリアでは、99年間ブリスベンシティー植物園にいた後、オーストラリア動物園へ
移動することに。心臓発作が原因となり、2006年6月23日に生涯を終えます。175歳でした。
(ハリエットの写真(上): Gigazineより)
※2014年、「地球上で生きている最高齢の動物」はアルダブラゾウガメのジョナサン
(1882年生まれ)であると判明しました。2014年当時、182歳。今年2016年で、184歳!
トゥイ・マリラ (ホウシャガメ)
生存期間 : 1777年頃 - 1965年5月19日没 189歳
■ギネス記録 「動物最高齢」
ホウシャガメは、マダガスカル島に生息しているリクガメです。18世紀の探検家キャプテン・
クックが、トンガ王室を訪れた際にトンガ王へ献上したのがこのリクガメ。「トゥイ・マリラ(Tu'i
Malila)」という名前は、トンガ語で「マリラ王」という意味。クックに献上されてから、その後
188年に渡りトンガで飼育されて生きたとされていますが、その明確な証拠はないようです。
当時、「確認できる中での動物最高齢」というギネス認定がなされました。
アドワイチャ(アルダブラゾウガメ)
生存期間 :1750年頃 - 2006年3月23日 推定250歳
※ギネスのような正式な記録はありませんが、世界最長の寿命とされる亀です。
(写真・文章:AP PHOTO通信より)
大きさは約160cm、体重250kgのアルダブラゾウガメで、「アドワイチャ(Addwaitya)」という名前は、
サンスクリット語で「唯一無二の」という意味。
18世紀頃にセイシェル諸島で捕獲され、イギリス東インド会社のイギリス人将校ロバート・
クライブのペットとして過ごします。その後、1875年にカルカッタのアリープル動物園へと
移され約130年過ごした記録があり、その後カルカッタ動物園へと移され生涯を終えます。
2006年に肝不全で亡くなりました。動物園に残った記録から、それ以前の記録を含めると、
250年以上生きていた事になります。アドワイチャはもともと捕獲された亀であることから、
生まれた年が不明で、正確な年齢は現在も不明のまま。そのため全生涯の正式な記録は
ありませんが、現時点ではアドワイチャが「世界最長の亀ではないか」と言われています。
現在、アドワイチャの甲羅を炭素年代測定して、年齢を割り出そうとする試みがあるそう
です。本当は何歳だったのかが気になりますが、250歳以上だったら凄いですよね・・・。
改めて、「亀」という動物の生命力の強さや、神秘、ロマンを感じるお話です。
現時点では、長生きの記録があるのはリクガメです。特に大型リクガメは長生きのようです。
ペットとして一緒に暮らしたら、親から子へと世代を超えてふれ合えるというのも、他の動物
にはない亀の魅力だと思います。今後の長寿記録が楽しみですねぇ〜! まゆみんでした。
解説者 まにあ道専属タレント まゆみん
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