パッと見ただけでは何の変哲のないパリの地下鉄の路線図。
でもよく見ると、結構おもしろいのです。
前回は人名でしたが、今度はちょっと変な駅をご紹介します!
Louvre Rivoli(ルーブル・リボリ:1号線)
この駅、もともとは単にLouvreという名前の駅でした。
それにもかかわらずルーブル美術館への最寄り駅は
Palais Royal(パレ・ロワイヤル:1号線)だったため、
降り間違える人が多く、観光客泣かせの駅だったのです!
このため、パレ・ロワイヤルはミュゼ・ドゥ・ルーブルを加えた
Palais Royal Musee du Louvreと駅名を変更し、
ルーブル駅もリボリを加えて現在の形になりました。
同様の例は名古屋にも存在し、名古屋城への最寄り駅は
名城公園駅ではなく市役所駅です。
Quatre Septembre(キャトル・セプタンブル:3号線)
この駅、訳すと「9月4日駅」となるのです!
これは1870年9月4日にフランス第三共和制が成立した日を記念しています。
日付を駅にしてしまうのは日本では考えられませんが、
実はフランスでは、法律名でも「○年○月○日の法」と
タイトルに含まれるほど日付が重要な意味を持ちます。
また7号線には
La Courneuve 8 Mai 1945という、
1945年5月8日という日付が名前になっている駅もあります。
Stalingrad(スターリングラード:2号線・5号線・7号線)
パリの地下鉄は他国の都市名を駅名にしているケースが少なくありません。
この駅、旧ソ連のスターリングラード市を駅名にしたものです。
しかし、本国では独裁的な政治を行なったスターリンに対する批判が死後におきて、
スターリングラード市はボルゴグラード市に改名されたものの、
パリでは改名されずにそのまま残っているために起きたものです。
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