日本は駅管理システムで管理されていない無人駅からの乗り降りを除けば、
鉄道はかならず改札を通る形になっています。
しかし、ヨーロッパには大きな駅でも改札がないケースもあります。
このため通常の鉄道では車内改札を行なうことが一般的です。
イギリスのように駅の改札が存在する国でも、
たいてい車掌さんが回ってきて車内検札を行ないます。
地下鉄もパリやロンドンのようにきちんとした改札口があるところもあれば、
ウィーンなどのように改札はあるものの自由に行き来できるところもあります。
では、きちんと運賃を払っているかどうかは、どうチェックするのでしょうか。
実はヨーロッパでは抜き打ち検札が結構行なわれているのです。
フランスの場合、複数の職員(3人以上!)が一斉に行なうのです、
ではSeaviewが遭遇した抜き打ち検札の事例を挙げましょう。
★パリの地下鉄の駅の場合
ホームに下りたら、そこにはRATP(パリ市地下鉄公団)の職員が
10人ほどいて、全員がきっぷの所持を確認されました。
とにかく逃げられないように、大人数で同時に行ないます。
不正をしようとしても、一網打尽です。
パリの場合、地下鉄の出口は自動扉になっているだけで、
きっぷは回収されません。このため、出口からタイミング良く
不法侵入する人が後を絶ちません。
このため、集中的に行なうわけです。
もし、不正が見つかると高額の罰金をその場で払うことを求められます。
払えない場合や拒否した場合。有無を言わさず警察に連行されます。
知人がそれを実行して、罰金を払わされたそうです。
絶対に真似してはいけません!!
★リヨンのバスの場合
こちらも途中から制服を着た職員3人ほどが乗車しました。
ヨーロッパではバスは運転手さんからきっぷを買って乗りますが、
定期券の人などは出口からバスに乗ることも許されているので、
無賃乗車の可能性も出てくるわけです。
パリの地下鉄同様、全員徹底して検札されました。
ヨーロッパでは不正をした場合、言葉が通じないという理由で
見逃してくれることは絶対にありません。
警察に連行されてその国で犯罪歴がついてしまうと、
将来の旅行に支障が出ることもあります。
不正は絶対にしないようにしましょう!!