華々しくオープンするはずが、数々の不手際によるトラブルで
世界中で評判を落としたロンドン・ヒースロー空港のターミナル5(T5)。
その後も整備計画には遅れが生じていて、
先日はターミナル1に残るBA(ブリティッシュエアウェイズ)のフライトを
ターミナル3に移転する日程を延期することを発表するなど、
現在も計画の遅延は続いています。
そんなヒースロー空港ですが、BAのみが使用するT5には
ちょっとユニークな搭乗口があることを発見しました。
その名はA10番搭乗口です。
T5にはA・B・Cの3つのエリアがあり、
BとCはトランジットと呼ばれるミニ地下鉄で移動します。
その中で、A10に関してはミニ地下鉄での移動はいらないのですが、
出発案内表示を見ると、やたらA10番搭乗口へ行くことを求める
フライトが並んでいることに気付くことと思います。
実はこのA10番搭乗口は、バスで飛行機まで横付けする
スタイルでの搭乗をする専用の搭乗口なのです。
しかも対象便の大半が大型機を使う長距離便なのです。
他の空港ではバスでの搭乗は決して珍しいものではありませんが、
ヒースロー空港ではプロペラ機など比較的小さな飛行機でしか
このような搭乗スタイルはなかったので、ちょっとした驚きです。
では、どのように搭乗するのでしょう。
T5のA10番搭乗口は、日本流でいう1階にあり、エスカレータで降ります。
ここではさらにaからeに分かれて搭乗口があります。(例:A10e)
搭乗案内があると、そこでバスに乗ります。
バスはしばらくトンネルを通り、飛行機まで10分ほどかけて走るのです。
それもそのはず、飛行機が駐機しているのは、
T5のCエリアよりも遠い場所にあるからなのです!
BAの成田便もこのA10を使うケースがあります。
その場合、他の便よりも早めに搭乗案内が出ます。
BAで日本へ帰国される場合は、時間に余裕を持って、
早めのチェックインをされることをお勧めします。
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