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ロンドン東部を走るDLRについて

◇評価 70ポイント
◇閲覧回数 15,749
◇登録日
2008年12月6日
Seaview
Seaview
道場主

Lv.48

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ロンドン地下鉄の路線図を見ると、右の方にDLRという名前の路線が
複雑に走っているのに気づく方も多いと思います。
そして、このDLRは地下鉄なのだろうか?と疑問に思う人も
いらっしゃるかと思います。

DLRはDockland Light Railway(ドックランド・ライト・レールウェイ)を
略した言葉で、新交通システムとしての位置づけです。
しかし通常の鉄道同様、2本のレールで走るので、
現代的な軽便鉄道と言った方がいいでしょう。
もともとはロンドン東部のテムズ川沿いに位置し、、
かつて造船業で栄えたドックランド地区を
再開発する際の交通機関として整備されたものです。

もともとは独立した事業体だったDLRですが、
現在はTfL(ロンドン交通局)の管轄下に入っており、
地下鉄と共通の運賃制度を適用しています。
車両は全長が短めのものを2両つなげて1ユニットとしていますが、
実際にはすべての編成が2ユニットの4両で運用されています。(写真左・写真中)

開通当初は目立った施設もなく、のんびりと走っていました。
しかし、世界標準時で有名なグリニッジ天文台が沿線にあり、
その足としてSeaviewは利用したことがありました。

その後、再開発が進み、カナリーワーフ(Canary Wharf)地区は
新しい金融の拠点として生まれ変わりました。
その結果、ロンドンのビジネス拠点としての重要性が高まり、
高層ビルが林立する摩天楼となっています。
また、少し離れた場所にはExCeL(エクセル)という見本市会場ができたり、
近距離便を中心に発着するロンドン・シティ空港もあって、
DLRの再開発に対する役割は大きなものになりました。
路線図は写真右を参照してください。

現在、DLRは大改良工事が進んでいます。
DLRは利用者が多く、慢性的に混雑するようになってきたため、
従来の2両+2両の編成(重連)に加え、
2両+2両+2両の3重連編成も導入します。
そのため、急カーブの緩和やホームの延長など、
インフラ整備も進んでいます。
DLRの沿線には2012年に開催されるロンドンオリンピックの
メインスタジアムがあるストラットフォード(Stratford)があり、
そのための整備として位置付けられています。
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