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サステイナブル・ツーリズムについて

◇評価 25ポイント
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◇登録日
2008年3月21日
Seaview
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今回はちょっと学術的な内容になります。

ヨーロッパを始め、観光学においてサステイナブル・ツーリズムという
考え方について広く議論されています。
この言葉、日本語に訳すと「持続的な観光」となります。

この考え方は、単に観光のことだけで生まれたものではありません。
もともとは1987年に発表された国連の「環境と開発に関する世界委員会」において
とりまとめられたブルントラントレポートで示された
「持続可能な開発」(サステイナブル・ディベロップメント)が元になっています。
ブルントラントというのは人名で、ノルウェーのブルントラント元首相に由来します。

では具体的に持続的な観光では何をすべきでしょうか。
その底辺にあるのはやはり「環境を守る」という考え方です。
ここで注意しなくてはならないのは、単に自然環境を守るだけでなく、
景観を守ることや住民の生活環境を守ることも含めなくてはなりません。

持続的な観光で重要なのは、「エコロジー」に限定されない生活環境です。
観光開発が行われたために、多くの観光客が大挙して押し寄せ、
静かだった地域社会が雑踏に飲み込まれて、混乱する例が少なくありません。
特に日本においては、世界遺産に指定されるだけで
観光客の数が飛躍的に増える傾向にあり、
多くの人が訪ねることによる問題が起きてくるのです。

ヨーロッパではキャパシティ(許容量)という考え方があります。
自然環境に足を踏み入れるには、どれだけの人数まで
その環境が耐えることができるかがポイントになります。

また観光地に行ってもたくさんの人であふれかえり、
満足に観光できないようでは魅力は半減してしまいます。
さらに、季節やその年ごとに観光客の数が増えたり減ったりすると、
観光業界の収入も不安定になってしまう要因になります。

持続的な観光は簡単に言えば、観光地の魅力を保ち続けることの
重要性を現わしたものといえます。
そのためには持続的な集客とそれによる地域の持続的発展、
そして自然保護、生活環境の保全、文化財保存などを組み合わせて
訪問者(観光客)受け入れる立場である住民の双方が納得できる、
共存共栄の観光を目指す
必要があります。

ヨーロッパでは既に持続的な観光に取り組んでいる場所が多く存在します。
具体的な観光地をネタに取り上げる際には、このことにも触れていく予定です。

この内容の詳細については、
「地域を調べ地域に学ぶ―持続可能な地域社会を目指して」(古今書院)の
5−3「イギリス・ボーンマス及び周辺の世界自然遺産におけるサステイナブル・ツーリズム」
をご参照ください。
http://www.kokon.co.jp/h5109.htm
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