王者フェラーリが2008年シーズンを戦う新車「F2008」。
昨年はロングホイールベースで、高速コーナーやフラットな路面には適応できたが、今年はホイールベースを短くし重量バランスを中心部に集め、その弱点をカバーする考えです。
これは、マクラーレンとは逆のアプローチで、どのような影響がでるのか楽しみです。
ライコネンとマッサで比べた場合、フロントを意識した走りのライコネンの方がマシンに合っているのではないかと思われます。
フロントウィングは昨年のトヨタのような作りです。
また、今年からのレギュレーションによりギアボックスを4レースで1基しか使用できないことを考慮し、ギアボックスの耐久性を上げるために外形寸法の変更を行い、マシンの全体耐久性を上げるためのサスペンションの強度アップにも取り組んでいるということです。
冬季テストでは圧倒的な速さを見せていました。
ライコネンは2年連続のワールドチャンピオンとなれるのでしょうか。
「主要諸元」
形式 フェラーリF2008(コードネーム659)
シャシー カーボンファイバー、ハミカムコンポジット構造
ギアボックス フェラーリ製縦置(リミテッドスリップ・ディファレンシャル)
トランスミッション オートマチック・シーケンシャル電子制御ギアボクス(クイックシフト)
ギア数 7速+リバース
ブレーキ ブレンボ製ベンチレート・カーボンファイバー・ディスクブレーキ
サスペンション 独立懸架サスペンション、前後ともプッシュロッド式トーションスプリング
重量 605kg(液体、潤滑油、ドライバー含む)
ホイール BBS製13インチ(前後)
「エンジン」
形式 フェラーリ056
排気量 2,398cc
気筒数 8
シリンダーブロック V型90度(鍛造アルミニウム)
バルブ 圧搾空気式32バルブ
ピストン口径 98mm
重量 95kg
燃料供給装置 マニエッティマレリ製デジタル電子制御燃料噴射
点火供給装置 マニエッティマレリ製静電気式電子制御点火装置
燃料 シェル製Vパワー ULG64
潤滑油 シェル製 SL-1098