日本同様、火山の多いアイスランド。
噴火することも多く、被害を受ける度に復興してきました。
そんなアイスランドで、猛烈な噴煙を噴き上げる噴火が起きました。
場所はアイスランド南部のエイヤフィヤトラヨークトル。
アイスランド語ではEyjafjallajokullと書きます。
(正確にはoの上に点が2つ「ウムラウト」が付く
ウムラウトを使わない場合のスペルはEyjafjallajoekullとeが入る)
ヨークトルは「氷河」を意味するので、
エイヤフィヤトラ氷河と表記することもできます。
この氷河の近くには2つの大きな活火山があります。
ひとつはヘクラ火山(Hekla=標高1491m)で、
近年では2000年に噴火しています。
もうひとつはカトラ火山(Katla=標高1450m)で、
こちらは1918年に噴火しています。
今日現在、ウィキペディア日本語版では、
カトラ火山が「西はエイヤフィヤットラヨークトル氷河に達する」と
記述されていますが、これは明らかに誤りです。
(現在この記事は修正されています)
エイヤフィヤトラヨークトルは標高1666mの独立した火山で、
過去には1821年に噴火した記録があります。
(出典:アイスランド測地局発行1979年版地図
及びマゥル・オグ・メニング社発行2000年版道路地図帳)
実はSeaviewはアイスランドを2度訪ねています。
このうち1回目の訪問では、クルマでこの写真の滝
「スコーガフォス」(Skogafoss)を見に行きましたが、
この水源が、エイヤフィヤトラヨークトルだったのです!
ところで今回の噴火では、噴煙が高度1万メートルまで達し、
しかもアイスランドから風に流されて、
イギリスやヨーロッパ大陸方面にまで広がりました。
その関係でこのエリアでは航空便が一時、全面欠航に追い込まれました。
このため、日本からヨーロッパに向かっていた便も
軒並み引き返しになってしまいました。
現在は落ち着いてきていますが、自然が相手だけに、
早く噴火がおさまってくれることを願っています。