日本でも富山市で路面区間は一部分とはいえ、
新しい路線で路面電車が走るようになりました。
日本での路線新設は本当に久しぶりです。
また、積極的な新車投入で近代化されている広島や、
100円という格安運賃で有名な長崎など、
各地で復権に向けた動きが盛んです。
その一方でヨーロッパでは路面電車が活躍している街が
本当にたくさんあります。
フランクフルトやウィーン、ヘルシンキ、オスロなど
主要都市では重要な市民の足になっています。
また、クロアチアのザグレブやハンガリーのブダペスト、
チェコのプラハなど旧社会主義国のエリアでもポピュラーです。
そんななか、フランスではリヨンなどに続いて
2006年にはパリで路面電車が復活しました(写真)。
厳密には路面電車スタイルながら専用線を走るトラムは
もっと以前からパリ郊外で走っていましたが(T1・T2系統)、
本格的な路面走行であるT3系統は2006年になってからです。
最近の路面電車は車両を連結して走ることが多く、
パリではなんと7両編成です。(日本の最長は広島の5両編成)
バリアフリーも徹底している関係で、スタイルも大きく変化し、
以前のチンチン電車のイメージを大きく変えつつあります。
気軽に乗れる路面電車。バスよりも単純で乗りやすく、
地下鉄のように乗り場まで階段を下りる必要もなく、
工夫次第ではとても使いやすい交通機関といえます。