イギリス第2の都市であるバーミンガム(Birmingham)。
日本人にはあまりなじみがない街ですが、
郊外にはバルティ・トライアングルと呼ばれるインド人街があり、
ここで生まれたイギリス風インド料理のバルティ(Balti)は、
鍋焼きカレーとして人気です。
バルティについては、
過去ネタでご紹介しています。
英国鉄道のバーミンガム・ニューストリート(Birmingham New Street)駅
周辺にあるブルリング(Bullring)は、古い歴史を持つ商店街です。
起源はなんと中世にまでさかのぼり、
1166年にセント・マーチン教会の門前に生まれた市場が原型です。
チョコレートメーカーのキャドバリーが、
最初に商売を始めたのも、ここブルリングでした。
1960年代にはアメリカ以外では世界最大のショッピングセンターに成長し、
1964年には32,500平方メートルの敷地にスーパーや商店などが
建ち並んでいたそうです。
そんなブルリングも1980年代には老朽化にともなって人気が落ち、
さらに大都市にもかかわらず、デパートが1つしかなかったことも
不人気要因として指摘されるようになりました。
この頃は「英国病」と呼ばれる不景気の時期で、
バーミンガムの治安も悪化しました。
そこでブルリングは大胆にも全面建て替えを決め、
前衛的なデザインであるものの、
歴史あるセントマーチン教会との景観の調和も考えた、
超近代的なショッピングセンターに生まれ変わりました。(写真左)
デパートもセルフリッジ(Selfiridges:写真中)と
デベンナムズ(Debenhams)の2店が入りました。
また歩行者天国の街路も整備され、
歩いても楽しい街づくりが行われました。
中心部には名前にちなんで牛の像(写真右)が置かれています。(Bullは牛の意)
この頃には犯罪も減少し、夜でも安心して出歩くことができるようになりました。
夜も明るく照らされ、心が洗われるような夜景を演出しています。
そういえば、来年2009年は丑年です。
ロンドンからも簡単に行けるバーミンガムを一度訪ねてみましょう。
郊外にはキャドバリーワールド(
過去ネタ参照)もあります。
http://www.bullring.co.uk/
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