ビッグ・イシューという雑誌をご存知でしょうか。
日本においては大阪で始まった出版物で、
ホームレスの人が販売員となって売っています。
日本版は2008年8月1日には100号を数え、
2008年9月11日に5周年を迎えました。
この雑誌は350円で販売されており、
そのうち180円が販売員の収入になるのです。
つまり、自ら販売するという労働の対価として、
ホームレスの人たちが収入を得て、
自立をするためのきっかけをつくることを目的にしています。
http://www.bigissue.jp/
名古屋でも名駅や栄などで販売されています。
熊本市内でも上通の入口近くで売られています。
Seaviewも売っているのを見かけた時は、購入しています。
では、なぜビッグ・イシューが
ヨーロッパ旅行道場で取り上げられるのでしょうか。
実はこの雑誌、もともとはイギリスで誕生したものだからです!
http://www.bigissue.com/
写真は左がイギリス・サウスウエスト版2014年2月3-9日号、
右が日本版2014年2月1日号です。
BIG ISSUEは1991年9月に月刊誌としてロンドンで創刊されました。
このアイデアを思い付いたボディショップ(日本でも展開!)の社員が、
Body Shop Internationalの援助を受けて、出版にこぎつけました。
ホームレスの自立という目的での出版はイギリス各地で受け入れられ、
現在はスコットランド版、ウェールズ版、サウスウエスト版、
ノース版が、ロンドン版とあわせて発行されています。
イギリスでの価格は£2.50(約410円)で、
このうち1ポンド25ペンス(約205円)が販売員の収入になります。
雑誌の中身ですが、もちろんホームレス問題に切り込んだ記事も見かけますが、
どちらかというと芸術系や国際問題の記事が多く載っている印象があります。
執筆陣は意外に著名な人が多く、文章のクオリティは結構高いです。
もっとも、記事は長すぎず短すぎずという感じで、
ちょっとヒマのあるときにすっと読める雑誌になっています。
Seaviewは日本版の他に、ロンドン版と
サウスウエスト版を読んだことがあります。
サウスウエスト版はボーンマスにも事務所があり、
ボーンマスの中心部のスクエア周辺でよく売っています。
なお、購入する場合はできるだけおつりのないようにしてあげてください。
ちょっとした理解が、ホームレスの自立を促します。
さらにイギリスで買えば、現代英語の読解にも役立ちます。
売っているのを見かけたら、是非買って読んでみましょう!