通常の旅行者はホテルに泊まり、レストランで食事し、
お店で買い物して、観光施設で楽しむことが中心になりますので、
建物の中に入るのに特別な意識は必要ありません。
しかし、出張などで相手先の会社へ訪問する場合や、
友人宅へ行く場合、日本とは勝手が違うので要注意です!
ヨーロッパは一般的に日本より治安が悪いとされています。
このため、不審者を建物の中に入れないことは、
最低限のセキュリティとして重要視されています。
フランスでよく見かけるのはアパートに入る際に、
入口にインターホンがあり、住民の名前とボタンが並んでいるので、
目的のボタンを押して会話した後、鍵を開けてもらって建物の中に入ります。
ただ、この場合はあくまでもアパートの中に入っただけであり、
その目的の住民の部屋で再び鍵を開けてもらう必要があります。
また、フランスでは暗証番号を押して入るタイプや、
単純にボタンを押して、開錠して入るタイプもありました。
一方イギリスでは、ICチップを持つ人のみが中に入れるという
セキュリティを採用しているアパートがありました。
これはキーホルダーになっていて、
入口のセンサーに当てると開錠して中に入れる仕組みです。
オフィスではどうでしょう。
イギリス(特にロンドン)では相手方に事前にアポイントを取った上で、
氏名と肩書きを事前に登録する必要があることが多いです。
そして、ビルの入口で警備員に確認をとってもらった後で
入館許可証をもらって中に入るのです。
場合によっては身分証明証(日本人の場合はパスポート)を
提示する必要もあるほどなのです。
このため、アポなしでの企業への売り込みは
ほとんど困難と考えて間違いありません。
なぜこれほどまでにセキュリティを厳重にするのでしょうか。
実は単純に治安が悪いだけの理由ではなく、
テロ防止という意味合いもあるからです。
このため身元確認ができないと、どんなに正当な目的があっても、
建物の中にすら入れないのが現状なのです。
これからヨーロッパで取引をはじめようと思う方は、
このあたりのルールを覚えておくと不安も少なくできることでしょう!
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