日本でも鉄道の乗車券や航空券などで、
クレジットカードを自動券売機に挿入することが増えました。
その場合、クレジットカードはATM(現金自動預払機)のように
入口に少し入れると自動で吸い込まれていきます。
ヨーロッパでもATMでは同じ感じなのですが、
この機械に細工して、吸い込まれたまま出てこないようにして
カードをだましとるケースが少なくありません。
これは「マルセイユの罠」と呼ばれています。
それが理由かどうかは分かりませんが、
イギリスでもフランスでも、鉄道やバスの自動券売機は、
カードの挿入も抜き取りも
手動式になっているのです!
カードは下方向から斜めに上向きに差し込みます(写真左はイギリスの事例)。
真横に差し込むタイプのものもあります。(写真右はフランスの事例)
奥まで差し込んだら、暗証番号(PIN code)を押すことになります(写真はフランスの事例)。
差し込んだ時に画面の案内が変わるので、その時に押せばOKです。
なお、4ケタの番号を押したら、最後に
緑色のボタンを忘れずに押してください。
イギリスの場合「ENT」(Enterの意)、フランスの場合「V」(Validationの意)と表記されます。
ちなみに
赤いボタンは取り消しで、イギリスの場合「CNL」(Cancelの意)、
フランスの場合は「A」(Annulationの意)と表記されます。
カードの出し入れを手動にしているのは、他の理由もあります。
フランスやイギリスでは
ICチップの付いたクレジットカード・デビットカードのみが
発行されていて(アメリカンエキスプレスなどはフランスではIC未対応)、
磁気ストライプを読み込む必要がないからです。
(
過去ネタ参照:写真はイギリスのデビットカード「バークレイズコネクトVISA」)
磁気ストライプを読み込ませるには、
カードリーダーを一定の速度で通す必要があるので、
トラブル防止のためにATM等では自動的に吸い込むようにしているのです。
しかしICカードの場合は、ICチップが機械内の端子と接触すればOKなので、
手動で差し込んで引き抜けばいいわけです(写真)。
一部の機械ではICチップがついてなくても使えるものもあり、
この場合は一度差し込んだ後、引き抜くことでOKになります。
これは差し込む時よりも、カードを引き出す時の方が
一定のスピードで磁気を読み込ませることができるからです。
このようにカードの使い方でも日本と異なる場合がありますので、
前もって覚えておけばあわてずに済みます。
是非参考にしてください。
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