このネタは
【前編】からの続きです。
モンタギュ卿は時代を先取りする趣味を持っていました。
それは無類の自動車好きであったことです。
先々代の当主は、史上初めて自動車でイギリスの国会に出席するという
偉業(!?)まで成し遂げたほどです。
そして自動車をコレクションにしてしまうという、
貴族だからこそ成しえるマニアックな収集を行いました。
単に収集するだけでなく、一般にも公開をしており、
個人経営のモンタギュ自動車博物館ができました。
しかし、収蔵するクルマは増える一方。
見物客もビューリー村に殺到するようになりました。
その結果、1972年には財団法人を設立した上で、
ついに国立に移管され、国立自動車博物館となったのです。
そのコレクションはあまりにも膨大です。
クラシックカーの展示(写真左)自動車の歴史を学ぶだけでなく、
ビンテージカーや映画で使われた自動車まで展示しているのです。
ミスタービーンが使用したミニの展示(写真中)もあります。
さらに映画007シリーズのボンドカーのコレクションまであり、
こちらは専用の建物で展示されています。
F1やラリーカーの展示(写真右)もあるほか、
世界最高速度の自動車として試作された物まであり、
その展示内容は迫力満点です。
一方で生活に密着した商用車の展示もあり、
昔の商店の街並みまで再現して雰囲気を出しています。
この国立自動車博物館の名物行事には、
ビューリー・オートジャンブルがありますが、
これについては改めて別のネタでご紹介します。
【後編】では、再びのどかなビューリーの話に戻ります。
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