ジャージーって聞いて、みなさん何を連想しますか?
清里(山梨県)の清泉寮(
キープ協会)の近くにたくさんいる
小型の茶色い牛・ジャージー牛からとれる
濃くておいしいジャージー牛乳が有名ですよね。
日本でジャージー牛の数が一番多いのは、
蒜山高原(ひるぜんこうげん=岡山県:
蒜山酪農農業協同組合)で、
牛乳の品質の高さには定評があります。
また、熊本県の小国郷(小国町・南小国町:
阿蘇小国ジャージー)では、
ジャージー牛乳がごく普通に飲まれていて、学校給食にも出るほどです。
南小国町の黒川温泉(
山のいぶき・高村武志牧場)には
低温殺菌のジャージー牛乳もあります。
また、京都府京丹後市久美浜町でも
丹後ジャージー牧場でジャージー牛(写真:2枚とも)が飼育されています。

このジャージー牛の原産地が、ジャージー島(Jersey)なのですが、
ここは実に摩訶不思議な島なのです!
場所はフランス本土が見えるような位置にもかかわらず、
ここはイギリス領なのです。
しかも、イギリス本土ではなく、植民地扱いなのです。
従ってEUには非加盟扱いになるのです。
このため、ジャージー島は独自にパスポートを発給しています。
その一方で、ジャージー島出身者がイギリス本土の大学に進学する場合、
イギリス国民やEU国民扱いにならないため、
割高(2倍近い!)な学費を払う必要があります。
植民地扱いなのでイギリス本土の政策は適用されず、
ジャージー島には自治政府が存在します。
このため税制もイギリスとは全く異なっています。
また、金融関係も規制が少ないため、多くの銀行がここに
国際取引の拠点を置いていたりするのです。
さらに、ここはイギリス領なのに地理的にフランスに近いため、
地名はフランス風のものが多く、首都はSt. Helier(サン・テリエ)といいます。
道路の名前も「Rue de ○○○」といった具合にフランス風です。
通貨は本土と同様にポンドですが、コインは形や大きさは同じでも
模様が違うジャージー島独自のものを発行しています。
ただ、これは本土でも通用します。
ジャージー島へはイギリス各地から飛行機や船の便があります。
ただ、植民地扱いのため国内の移動にはならず、
出入国審査は省略されていますが、飛行機の場合チェックイン時に
パスポートの提示が必要です。
最後にジャージー島ゆかりのものをもうひとつ。
服の「ジャージ」の語源も、実はジャージー島から来ているんですよ。