旧約聖書「出エジプト記」には、十戒が書かれた石板を収めた「契約の箱(聖櫃)」に関する記述がある。いわゆる「失われたアーク」である。以下、旧約聖書内の要約を記す。
旧約聖書「出エジプト記」25章
アカシヤ材で箱を造らなければならない。長さは2キュピト半(130cm)、幅は1キュピト半(80cm)、高さは1キュピト半(80cm)。 純金で内外を覆い、その上の周囲に金の飾り縁を造らなければならない。 また金の環4つを鋳て、その4すみに取り付けなければならない。またアカシヤ材のさおを造り、金でこれをおおわなければならない。 そしてそのさおを箱の側面の環に通し、それで箱をかつがなければならない。さおは箱の環に差して置き、それを抜き放してはならない。 そしてその箱に、わたしがあなたに与える証の板(十戒の石板)を納めなければならない。
■十戒とは何か
十戒とは、モーセがユダヤ人を引き連れエジプトを脱出した後、カナンの地に向かう途中、シナイ山にて神から授かった10の掟である。すなわち、

・神の他に、なにものをも神としてはならない。
・偶像を作ってはならない。
・神の名をみだりに唱えてはならない。
・安息日を守ること。
・父母を敬うこと。
・殺してはならない。
・姦淫してはならない。
・盗んではならない。
・隣人について偽証してはならない。
・隣人の家をむさぼってはならない。
■契約の箱は実在したのか

十戒を刻んだ2枚の石板をモーセに与えた神は、これを納める箱を作るよう具体的な指示をした。これが契約の箱(聖櫃・アーク)である。モーセがカナンを目指していた当時は、司祭達が担いで移動し、留まる場合は移動式の神殿に安置した。
その後、契約の箱はペリシテ人に奪われたが、災厄がペリシテ人を襲ったため、イスラエルの民のもとに送り返された。
その後、ソロモン王の時代には、エルサレムに神殿を作り、そこに契約の箱を安置したという。だが、これ以降、契約の箱についての記述はほとんど見られない。さらに、紀元前587年、イスラエル王国滅亡後のユダ王国が、新バビロニアのネブカドネザル二世に滅ぼされた時、エルサレム神殿も破壊され、契約の箱の行方はわからなくなってしまった。現在も行方はわかっていないが、一説ではエチオピアに現存しているという説もある。
■契約の箱には超常的な力がある?
契約の箱には、超常的な能力があるとされている。具体的には、神がメッセージを送る際に箱の上に雲が現れ通信機器の役割をしたり、街を壊滅させる事に役立ったり、数百kgの重さがあるにも関わらず、宙に浮いて敵めがけて飛んだというが、これはフィクションであろう。
超古代文明の謎を解明せよ!
コメントはまだありません。