旧約聖書に、神の怒りに触れて滅ぼされた町、ソドムとゴモラの伝説の記述がある。
実際の記述の要約を見てみよう。
旧約聖書:創世記・第19章
夜が明けると、御使い達はロトに言った。「あなたの妻と二人の娘を連れて逃げなさい。そうしなければ、あなたもこの町の不義の為に滅ぼされるでしょう。後ろを振り返ってはなりません。低地に立ち止まってはなりません。山に逃げなさい。そうしなければ、あなたは滅びます」。
ロトがゾアルに着いた時、太陽は上った。主は天から硫黄と火をソドムとゴモラの上に降らせ、町と全ての低地、全ての住民、その地に生えているものを、ことごとく滅ぼされた。だがロトの妻は後ろを振り返ったので、塩の柱になった。
■なぜソドムとゴモラは神の怒りに触れ、滅ぼされたのか。
ソドムとゴモラは、ロトが移住する以前から悪事がはびこる街だったようだ。ソドムの男たちは、神の派遣した二人の御使い(天使)を辱めようとした事などから、性的に放埒な街であった可能性が高いと思われる。
■ソドムとゴモラは実在したのか。
ソドムとゴモラが実在した街だとしたら、それはどこにあったのか。候補地はいくつかあがっているが、旧約聖書時代の遺跡が複数発見されている死海の周辺にあったのではないかと言われている。具体的には、死海南部の湖底に沈んだと伝えられる。これは、『創世記』内の描写と、死海南部の状況が似ている事などが理由にあげられる。
■実際のソドムとゴモラに何が起こったのか。
では、ソドムとゴモラが実在した街だとした場合、この街にいったい何が起こったのだろうか。
死海周辺には火山は無いため、火山の爆発ではないだろう。
かつてシュメール人が残した粘土板に当時の天体の記録が残っている。そこには午前5時半頃、正体不明の物体が4分半かけて地上に落下した様子が記載されていた。科学的解析の結果、この天体現象は紀元前3129年6月29日と特定され、小惑星の落下の記録だと結論づけられた。直径約1.25kmの巨大な小惑星がアルプス上空で爆発し、破片が火の玉となって地中海一帯にばら撒かれたと思われる。これがソドムとゴモラの記述ではなかろうか。他にも、周辺で大地震が発生し、地中に埋蔵されている大量の硫黄に引火し大火災が起きたとの説もある。
超古代文明の謎を解明せよ!
コメントはまだありません。