環境問題のニュースのなかで、「排出権取引」というワードが目に付くことが多くなってきました。
一体「排出権取引」とはどんな取引のことなのでしょうか。
そもそも「排出権取引」の考え方が生まれたのが、京都議定書にて先進国や企業の温室効果ガス排出量削減の数値目標が掲げられたことが発端です。
その数値目標からの削減量応じて発行される炭素クレジットを、達成できない国・企業と売買できるしくみです。
排出権(炭素クレジット)の価格は、シカゴ気候取引所、欧州気候取引所、Nord PoolやPowernextなどの市場価格に左右されます。
価格としては、EU域内排出権取引価格は将来80〜90ユーロまで高騰すると言われています。
世界全体での排出権取引の市場規模は、2007年時点で約400億ユーロ(約6兆円)前後で毎年拡大を続けており、2012年の京都議定書の効力切れのあたりでは、相当多くの取引がされると思われます。
この取引による問題点は、根本的に温暖化ガス削減の努力しなくなり、経済効率面を重視する企業が現れ、逆の動きが活発になってしまうことです。
エコと経済発展。
両立が難しいですが、何とか実現してもらいたいです。
資料参照:
日経BP
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