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レッドブルRB7発表

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2011年2月1日
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レッドブルRB7発表

 前年度王者レッドブルが2011年を闘うマシン「RB7」を発表した。

 このチームには名車RB5・RB6を産んだ天才デザイナー、A.ニューイが在籍することで有名。
 またニューイがチーフ・テクニカル・オフィサーというマシンの全監修という立場にいるものの、空力部門責任者はP.プロドロモウが継続して担当している。
 またドライバーも2008年よりS.ヴェッテル&M.ウェバーのコンビが継続していることも、マシン開発に大きな強みとなるだろう。

 信頼性の欠如以外、ほとんど死角のないマシンといわれたRB6。
 後半戦はフェラーリやマクラーレンに崩されそうになったとはいえ、アドバンテージはまだまだ大きかったと思う。今季より可動リアウィングやKERSが導入されるが、それを受けてニューイがどのようにマシンを進化させるかが焦点だった。

 ではRB7とはどんなマシンなのか?

 まずサイドビューを見ると、サイドポンツーン下のえぐれ、そして上からリアエンドにかけて複雑な曲面を描くようになった。
 フロントから大量に入った空気をサイドポンツーン下から跳ね上げる思想が伺える。さらにリアエンドに向かって絞り込むような感じに見える。
 この複雑かつ洗練された曲面はフェラーリF150すら平凡に見える。

 リアエンドはRB6よりもさらに絞り込まれ、コンパクトなプルロッドサスペンションの進化型を投入したことを伺わせる。
 このリアエンドとリアタイヤの空間を広く取ることで、ボディから流れ込む気流を速く流しこもうとするのが目的。それは誰もが分かっていることなのだが、ニューイはテクニカルな部分でもう一つ鞭を入れた形だ。
 にしてもその過激なデザインは「本当にKERSが入るのか?」と思えるほどである。
 そのためかRB6よりも胴体が短く見える。

 ここまで絞った理由として、今季よりマルチ・ディフューザーが使用禁止となったこともあるだろう。シングル・ディフューザーしか使えないこともあって、ここまでリアを絞り込めたのだと思う。

 背びれ部は規定寸法まで残した形。ここは大幅に触ってくるだろう。写真でしか確認できなかったが、RB6より少し上にマウントされているんじゃなかろうか?
 サイドポンツーンから背びれにかけて観察すると、重心を高く造っているような気がする。

 これは低重心マシンRB6+ピレリ・タイヤだと摩耗が激しいので、重心位置を触ったとも考えられる。

 フロントノーズはフロントタイヤのあたりまで上に緩やかに持ち上がり、先端が前傾した形。ノーズ上面は複雑かつ緩やかな曲面をもち、ニューイらしい変態チックなデザインとなった(凝り性だねぇ)。
 しかし、このデザインで前が見えるかどうか疑問だ。また写真でしか見ていないので断言できないが、フロントノーズを触ってもフロント・サスペンションの取り付け位置はさほど変わっていないのではなかろうか?

 あとサイドビューで気付いたのが、ミラーの取り付け位置が後方に移動している。
 こんなところまでこだわるか?

 フロントから見ると、ノーズの隆起がおとなしくなっている。このへんもニューイのこだわりか?あとインダクション・ポッドの形状も微妙に変えている(こんなところも触るんだ)。フロントの開口部はさほど変更はしていないようだ。

 リアビューを見ると、リアカウル内の放熱アウトレットのための筒状のダクトは小さく細くなっている。その分リアカウル全体がリアエンドに向かって絞り込まれている。

 ほとんど偏執的に造りこまれた感のあるRB7だが、弱点は見える。
 あれほど精緻に造りこまれたRB6が、その精密さゆえにトラブルが多かったことを考えると、RB7もその性癖を引きずっていることは十分ありえる。
 特に精密に造りこまれたリア部分がうまく機能するのか疑問である。またブリヂストンとの高次元でマッチングを見せたテクニカルな部分も、はたしてピレリ・タイヤとの相性はどうだろうか?

 そしてレッドブルはKERSを実戦投入していない。開幕よりKERSを搭載するが、KERSで勝利をあげているマクラーレンやフェラーリより経験値が劣ることは言うまでもないだろう。

 その洗練されたフォルムの裏に、ネガティブな要素も多いRB7といえるかも。

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