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Pray for Japan

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2011年4月6日
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Pray for Japan

 F1世界選手権、開幕戦オーストラリアGP。3月11日に起こった東日本大震災の惨状を、モニターを通して目の当たりにした各チームは、すぐさま日本へのメッセージを送る準備にとりかかった。
 F1マシンや各施設に貼られた「がんばろう、日本」のステッカー。小林可夢偉の所属するザウバーのマシンには「我々の祈り、日本に届きますように、」のロゴ。ザウバーのみならず、いずれのチームもチームなりに哀悼と激励の意を表明していた。
 チームだけではなく、各ドライバーもヘルメットに日本国旗のステッカーを貼り、激励のロゴを掲載。中でも親日家でしられるJ.バトンは自らのヘルメットに「ガンバレ日本!」の文字を、日本にファンクラブを持つJ.トゥルーリは、日の丸と日本列島をあしらったヘルメットを特注して走行した。

 各チーム代表や関係者も続々と哀悼の意を表明。その様子は動画サイトに掲載されていった。
 さらにドライバー全員の集合写真には「がんばろう、日本」の看板を前面に置いて撮影。レース前には全員が1分間の黙とうをささげている。
 これほどまでに、F1関係者がグランプリ期間中に足並みをそろえて、重大な悲劇に対して哀悼の意を表明する姿を少なくともボクは見たことがない。

 
日本は1995年に阪神・淡路大震災という大地震を経験している。
 そのときF1がこのようなアクションをとることはなかった。1995年には鈴木亜久里、片山右京、井上隆智穂という3人の日本人ドライバー、エンジンは無限ホンダやヤマハ、スポンサーはJT、コマツなどの大企業が存在してたにも関わらずである(特に井上隆智穂は震災が最もひどかった神戸出身だ)。
 いくつかの儀礼的なコメントはあったかもしれないが、95年の開幕戦の様子を見る限り、哀悼の意を示すスタンスは皆無である。どちらかというと「F1はF1、震災は震災」という印象が強い(批判をしているわけではない。誤解なきよう)。

 
各メディアを見ると、今回のF1の日本に対する姿勢を「日本に対する親近感の表れ」と評する向きも多い。同じ日本人として照れを承知で書くと、それは間違いではないと思う。
 だが、1995年の震災ではノン・アクションだったことを考えると、今回の震災までの16年間に、F1界の日本に対する感情が大きく変化したのではないかと思っている。

 
具体的な理由と事象を述べることは、ボクの拙い知識では不可能だ。ただF1の足元を支えてきたブリヂストンの存在を出すまでもなく、日本人の態度や姿勢がこの年月でF1やヨーロッパの文化に何某の影響を与えていたことは考えられる。
 今回の哀悼の意は、そのことに対する大いなる反応、と考えるのは大げさだろうか?

 
トヨタやホンダの惨敗と撤退。日本企業の度重なる撤退。一人だけとなった日本人ドライバー。いずれもF1に対する日本の反応は暗い。
 だが、今回の彼らの態度を見ていると、自虐的に考えているのは日本人だけなのでは?と思ってしまう。暗く考えているのは日本人だけで、ヨーロッパから日本をどう見ているのかを考えると、少し考えこんでしまう(また、この状況下で小林可夢偉という世界と闘えるドライバーが出てきたことも興味深い点ではある)。

 
「がんばろう 日本」
 F1から発せられたこの言葉で、被災者の心の救済と団結のみならず、F1に対して日系企業やメーカーの腰が少しでも動くことを期待してやまない。

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