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筑波大学の渡辺信らによって、沖縄地方で発見された「オーランチオキトリウム」という藻が、これまで見つかっているものよりも10倍以上の高い効率で石油とほぼ同じ成分の油が作り出せることをわかりました。
今までも、海などに住み石油と同様な成分を作り出すことができる藻類は知られていました。穀物から作るダイオエタノールよりも生産効率が10倍以上高いため研究は進んでいましたが、油の回収や処理を含む生産コストが1リットルあたり800円程と高額でした。しかし、今回の新しい藻によって、それが1リットルあたり50円程度の安価で生産できる見込みだといいます。理由として、個体としては油を作り出せる量は少ないが、極めて繁殖速度が速い為、同じ広さ・時間で比べた場合、従来の藻類よりも生産量が12倍にも達するそうです。

脱石油と叫ばれていますが、現在の需給バランスを考えると、エネルギー問題は深刻化することは明らかです。商業的に利用できるにはあと10年程かかる予想ですが、早く実現してくれるといいですね。