サッカー史上最強のチームは? どの時代のどのチームが世界で一番強かったのだろうか
世界中で語り尽くされた話題だろう
ナショナルチームなら ブラジル? (西)ドイツ? アルゼンチン? イタリア?
クラブチームなら マンU? バルサ? レアルマドリー? ミラン? インテル?
一時代を築いたチームは多い その中からどれを世界最強と呼べば良いのだろうか
『マジックマジャール』という言葉を聞いたことがあるだろうか
これは1950年代の
ハンガリー代表チームの通称だ このチームの作り上げた数字を見ていただきたい
32戦28勝0敗4分(1950年6月〜1954年6月)
凄まじい数字 実に4年間を無敗だったのだ
ヨーロッパの強豪犇めく中 無敗を通す事がどれだけ至難の技か
もちろんこの間に大きな大会があるオリンピックとワールドカップ
ついに黒星をつけたのがワールドカップ決勝での西ドイツ戦 それまで無敗だったといことは
オリンピックでは金メダルを獲得しているのだ
1950年6月の対ポーランド戦(親善試合)から1954年6月の
ワールドカップ・スイス大会決勝の西ドイツ戦まで
この間の1試合平均得点4.5点で 32試合で144点をたたき出した
つまり どこの強豪と対戦しても大勝していたのだ 4年間という長い年月にわたって
どこぞの極東のチームに見習わせたい ちなみにスイス大会は韓国の初出場大会だ
←FW プスカシュ
1952年 ヘルシンキオリンピック 4勝18得点1失点 金メダル
当時サッカーの母国イングランドは 英国四協会とアイルランド以外のチームにホームで
負けた事がないというプライドがあった しかしそれを一蹴! 6-3で敗ってみせた
これを「世紀の対決(Match of the Century)」といい サッカー史の事件となっている
なおかつ翌年の再戦では7-1とさらなる大差で敗っている
この事件が発端でマジックマジャールに黒星がついたとも言われている
スイス大会決勝の笛を噴いたのがイングランドの主審 同点ゴールをオフサイドとして
ノーゴールの判定をしている ただこの判定がイングランド有利にしたものかは憶測の域を出ない
1敗後の成績
21勝2敗5分(約2年間)
6年間で2敗のみの驚くべき成績を残したマジックマジャールだったが
1956年10月23日にハンガリー動乱が発生し たまたま遠征中だったプスカシュやコチシュなどの中心選手が
次々と外国に亡命して 事実上解体されてしまうことになった
その後アルベルト・フローリアーンなどの有力選手も現れ 1960年代にはオリンピックで2回金メダルを
獲得するなど ハンガリー代表は古豪としての地位を一時回復したが
ワールドカップでは準々決勝止まりで1950年代前半のような圧倒的な輝きを未だ取り戻せてはいない
《当時の選手たち(イングランド戦のスタメン)》
フェレンツ・プスカシュ(FW:左インナー/実際にはセンターフォワードの位置)85試合84得点
シャーンドル・コチシュ(FW:右インナー/実際にはセンターフォワードの位置)68試合75得点
ゾルターン・チボール(FW:左ウイング)43試合17得点
ラースロー・ブダイ(FW:右ウイング)39試合10得点
ナーンドル・ヒデクチ(FW:センターフォワード/実際には下がり目でトップ下の位置)68試合39得点
ヨージェフ・ボジク(MF:右ハーフ)100試合11得点
ミハーイ・ラントシュ(DF:左バック)52試合5得点
ヨージェフ・ザカリアーシュ(MF:左ハーフ/実際には左センターバックの位置)35試合
ジュラ・ローラーント(MF:センターハーフ/実際には右センターバックの位置)37試合0得点
イェネー・ブザーンスキー(DF:右バック)48試合0得点
ジュラ・グロシチ(GK)86試合
グスターヴ・シェベシュ(監督)