♪Do wah diddy diddy dan diddy do
という、軽快なフレーズに乗った小学生でも歌える言葉。
勉強も運動も何も得意なことが無くて、「大人になっても両親に養ってもらう」と本気で思っていた少年は、ラジオから不意に聞こえてきたこの曲に、不意に心奪われた。
「ボケ作」と呼ばれていじめの対象にもならなかった当時中学生の彼は、その曲が終わる頃には、甲本ヒロトになっていた。
「はい、テレビ! はい、ラジオ! はい、ふすま! はい、俺!」と、自分の身の回りにあるものたちと自分自身が、あのフレーズがきっかけでそれはもうハッキリと見えるようになった。
肉も魚も食べられるようになったし、車に乗って10分経てばゲロ吐いてたのが、2時間乗ってても平気になった。
そんな、普通の少年を未来のロックンローラーに変えてしまった運命の1曲は、
Manfred Mann の "Do wah diddy diddy"です。
興味のある人は、ぜひ聞いてみてください。
他にも名曲いっぱい。由緒正しいモッズ・バンドです。
時々ジャズもやるあたりが、お洒落でモッズらしい。