言わずと知れた、マーシーの。
「キスしてほしい」のカップリング。(←ファンにはたまらないシングル)
みんな大好きなあの名曲です。
同じタイトルで歌う偉人がいます。
キング・オブ・ソウル・ミュージック=オーティス・レディング。
マーシーはオーティスの曲からタイトルを引っ張ってきたんじゃないかな?と僕は勝手に推測してます。
「チェインギャング」とは、人種差別が激しかった頃のアメリカで黒人の囚人に適用されていた「制度」のこと。
それはここに書くのも憚られるぐらいの、卑劣で憎むべき制度だったようです。
なんでも、黒人の囚人たちを1本の長い鎖でつないで、炭鉱などの厳しい環境の下で重労働をさせていたとか。
詳しいことは正直よく知りません。(マニアとしては失格ですが、僕はそっち方面のマニアではありませんので。。。)
南部出身のオーティスは、そんな悲しいアメリカの現実を歌にしました。
あれは、チェインギャングたちを働かせている男たちの音だ
高速道路やその側道を作らせているんだ
夜明けから日が暮れるまで、ずっとだ
囚人たちの悲鳴や呻きが聞こえてくるだろう?
というような内容の歌詞です。
対訳を持っている訳ではないので、聞こえる英語を勝手に訳しただけですけど。
ブルーハーツは「はみ出し者」「劣等性」という視線から、世の中の不正や不自由に対して「NO!!」と叫ぶ姿勢だったので、
当時のマーシーはそんな自分の気持ちをチェインギャングに例えたのかな?
と思います。
でも、その曲の最後でマーシーはとっても良いことを歌ってますよね。
「生きているっていうことは カッコ悪いかもしれない
死んでしまうということは とってもみじめなものだろう
だから親愛なる人よ その間にほんの少し
人を愛するってことを しっかりとつかまえるんだ」
こんなこと言えるマーシーは優しい。泣ける…!今から聞こう、マーシーの方の「チェインギャング」を。
ちなみに、「制度」の方はもう廃止されています。あぁ、良かった。
そして、ジャマイカのウィンストン・フランシスっていう人が、オーティスの曲をロックステディにしてカバーしてます。
底抜けに明るいカバーです。さすがジャマイカ人。
オーティスのもウィンストンのも、iTunesで買えます。1曲¥150。
興味のある人は、聞いてみてください。