ミネラルウォーターを買ってラベルを見ると、
採水地やミネラルの量の他に、硬度が記述される事が多いです。
硬度とは簡単に言って、その水に含まれるマグネシウムとカルシウムの値を、
公式に則って計算した値です。
もしかすると聞いた事があるかもしれませんが、
硬水や軟水と言った言葉があります。
大雑把に言って硬水は硬度100以上の水を指します。
日本の水をボトリングしたミネラルウォーター製品は、
例外もありますが、殆どが硬度100以下の軟水と言っていいでしょう。
ボトルに付いているラベルに硬度が記されている場合は良いのですが、
マグネシウムやカルシウムの数値だけ書かれていて、
硬度が書かれていない製品も多くあります。
そんな場合どうすればいいのか?硬度がどうしても知りたい時はどうすればいいのか?
それをここで説明します。
普通の方は硬度が高かろうが低かろうが、それ程気にせず飲んでしまうと思います。
極端に高い硬度ならば“口に合わない”と感じたり、
お腹が弱い人は下痢をしてしまうケースもありますけど。
ただどうしても必要な場合というのがあるのです。
震災のミネラルウォーター不足時がそうでした。
それはどういう状況かと言いますと、
赤ちゃんの調乳用にミネラルウォーター製品を使う場合です。
赤ちゃんの調乳はなるべく硬度の低い水を使う事が好ましいので、
(ミルクに含まれる理想的なミネラルバランスを崩すからと言う理由です)
ラベルに硬度が書かれていない場合、自分で計算する事で安心を得られるのです。
ちなみに調乳はメーカーによっていろいろな意見がありますが、
概ね50以下の硬度であればOKでしょう。
計算は単純で簡単です。
1Lありのカルシウム量(mg)×2.5+1Lあたりのマグネシウム量(mg)×4.1
これだけです。
例えば1Lあたりのカルシウムが10mg マグネシウムが3mgのミネラルウォーターがあったとしたら、
10×2.5+3×4.1=37.3となり、調乳にも使える硬度の水と言うことがわかります。
注意しなければいけない点は、
製品ごとに記述されているミネラル量が 100ml単位であったり、
500ml単位であったりしてマチマチな事です。
しっかり1Lあたりの量に直して計算しましょう。
この計算式を知っておくだけで
何だか水に詳しくなれた気になりますよ!
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