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メルセデスGP MGP W02発表

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2011年2月3日
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メルセデスGP MGP W02発表

 メルセデスGPが2011年を闘うマシン「MGP W2」を発表した。

 2009年度チャンピオンのブラウンGPからメルセデスGPに衣替え。キング・シューマッハの加入+新進気鋭のN.ロズベルグの組み合わせは大いなる期待を持って迎えられた。
 だが、BGP001の正常進化版であるMGP W01はアンダーステア傾向が強く、ダウンフォースも低いマシンとなってしまった。

 原因のひとつとして考えられるのが、2010年より導入されたフロントのナロータイヤへの適用不足。そしてレース中の給油禁止のためタンク容量が大きくなったにも関わらず、BGP001とおなじホイール・ベースを選択(他チームと比べてショート・ホイール・ベース)を選んだことなどがあげられる。

 また、2009年度は後半までタイトル争いが縺れ、翌年度のマシンの開発の遅れや資金不足などもあっただろう。それを裏付けるかのように、MGP W01はマクラーレンやレッドブルのように革新的デバイスを全く持たない平凡なマシンに仕上がっている。
 マシンは、スペインGPでロング・ホイール化、Fダクトやブロウン・デフューザー投入など大手術を行ったが、基礎設計の部分でトップには敵わなかったように見えた。

 
メルセデスGPはワークス・チームだが、その規模はけして大きくない。資金面でも結構制限が多いため(昨年の日本GPではマシンのアップデートはなしだった)、なかなか開発まで回らないのが実情のようだ。

 
また、往年は走らないマシンでも何とかしてみせたシューマッハも同僚ロズベルグにペース的に追いつくことができなかった点も問題。開発能力と経験を買われての採用だっただけに、このへんも期待外れだったと感じた。

 
メルセデスの看板を背負っているだけに、代表のR.ブラウンも今年は何としてでも1勝はしておきたいところだろう。
 彼の造るマシン(彼はデザインをしているわけではない。監修の立場だ)はA.ニューイと違って「非凡なる平凡」なマシンを造ることを得意としている。フェラーリF2002もF2004も一見平凡だが、無茶苦茶強かった。
 果たして今季はどうか?

 
というわけでMGP W02を見てみた。

 
まず全体の印象として、フォルムがより攻撃的に進化した。ダルなイメージのあるW01から、シャープさが増した。サイドポンツーンからリアエンドにかけてのローバックダウンは、比較的緩やかだが、その曲面は複雑。
 またサイド・プロテクターの段差を後方まで伸ばし気流の通り道を造っている点も特徴的。マシン上部の風の流れにかなりこだわっている様子だ。

 公称ではホイール・ベースは4,800mmだが、これはBGP001と同じ。そんなバカな話はなく、おそらくW01よりも長くなっているはずだ。

 サイドポンツーン下のえぐれが結構長く伸びている。ただその形状はかなり複雑で、かなり設計に時間を要したことが伺える。またW01では剥き出しだったリアエンドもしっかりとカバーされている。またリアカウル内の排熱口も装備。

 
R.ブラウン好みだったローノーズから一気にハイノーズへと変化している。フロントノーズはほとんど一直線に伸びているのが特徴的。ただしノーズ端にある隆起がコクピットまで伸びている。ノーズ上面も綺麗な空気を後方に送ろうとしているのが伺える。

 
ブラウンはミラーの形状にまで神経を配っており、取り付け部などは、空力的効果を狙っているのが分かる。W02も採用しており、このへんも強いこだわりを感じる。
 フロントサスペンションはシングル・キールを採用。だが、その取り付け位置はW01から大幅に変更されている。
 フロントノーズは靴べらのように薄く平たいものとなっている。剛性はどうなんだろうね?またフロント・ウイングのステーも変わった形をしている。

 
正面から見ると、サイドポンツーンの開口部の形状が変更された。W02は三角形をしており、フロントタイヤに干渉されないように収まっている。
 フロントの開口部はぐっと上に上がった。

 ブラウンという人は、ニューイと同じく、こだわったら本当に細部までこだわる。
 今回のマシンを良く見てみると、ブラウンのこだわりが細部まで感じとれるマシンとなった。特にボディ上面の気流の処理はRB7より繊細に見える。

 
このマシンの最大のアドバンテージは、メルセデスから最新のKERSが支給される点だろう。英国のハイテク企業ザイテック・オートモーティヴ社+メルセデス-ベンツ・ハイパフォーマンス・エンジンズ社で開発されたKERSは、さらなる進歩を遂げているに違いない。あまり場所をとらないのか、W02はさほどメタポには見えない。

 
しかし、あのシルバー+ペトロナスのミントグリーンカラーリングはどうなんだろうね?日本にはあまり見かけない組み合わせだし、ヨーロッパではどう受け止められているのだろうか?

 
細部を見ると、とても造りこんでいることが分かるW02。
 でも、テストでは遅い・・・。そしてトラブルが多い・・・。
 大丈夫か?

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