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分割民営化された英国鉄道

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◇登録日
2008年1月21日
Seaview
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道場主

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    英国にもかつては国鉄が存在していましたが、
    日本とは異なる形でかなり以前に分割民営化が行なわれました。

    まず線路を所有する会社と運行する会社に分け、
    さらに運行する会社はフランチャイズ制をとり、
    基本的には10年契約(短い場合もある)を結ぶ形になっています。
    運行する会社は日本よりもはるかに数が多く、
    さらに運行エリアもダブっているケースが少なくありません。

    フランチャイズは契約が終わる前に
    次の契約を希望する会社が応募する形をとります。
    そしてDepartment for Transport(交通庁)が資格審査を行い、
    それによって選ばれた会社が運行する権利を獲得するのです。

    このため、同じエリアを運行する会社が契約終了と共に
    変更されることもめずらしくありません。
    単純に分割して株式会社にしたあと、政府保有の株式を売却して
    民営化を行なった日本のシステムとは全く異なります。

    ここで日本でも有名なヴァージングループを例に挙げて説明します。
    ヴァージングループは、ヴァージントレインズの名前で
    「クロスカントリー」と「ウェストコースト」の
    2つのフランチャイズを持っていました。
    しかし「クロスカントリー」に関しては2007年11月に
    路線バス大手のアリーヴァグループがフランチャイズを獲得したのです。
    これに伴い、サービスの内容も変更される予定になっているのです。

    ヨーロッパでは交通企業が多角化を進めており、
    イギリスのバス会社グループの多くが鉄道のフランチャイズを獲得しています。
    また、フランスの会社がイギリスのバス会社の買収に踏み切っていたり、
    さらに香港の地鉄公司(MTR)もイギリスの鉄道事業への
    進出を計画していたこともあるなど、戦国状態になっています。

    このようにイギリスの鉄道事業は少々複雑なので、
    どの会社が運行しているかは、下記のナショナルレイル公式サイトで
    確認しておくことをお勧めします。
    http://www.nationalrail.co.uk/tocs_maps/tocs/
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