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手玉の動き(ヒネリ編)

◇評価 38ポイント
◇閲覧回数 44,882
◇登録日
2010年7月16日
たいし
たいし
道場主

Lv.27

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今回は左右の撞点について考えてみたいと思います。今までのネタの中でしつこいほどストップショットにこだわって解説や練習方法をご紹介して来ましたが、左右のヒネリについては全く触れていません。左右の撞点を撞いたときの動きを理解することでストップショットの重要性についてさらに理解が深まると思い今回はあえて取り上げることにしました。

まず、基本的な動きについて検証します。


これは上からみた図と考えてください。手玉の左側を撞いています。いわゆる左ヒネリという状態ですが、このときキューは黄色の線に従って真っ直ぐに出すものと仮定します。中心を撞けば手玉は赤のラインに従って真っ直ぐに動いてくれますが、左側を撞いたことにより左右で手玉の重さのバランスが崩れます。

従って手玉は赤いラインを走らずにヒネリとは逆方向の右側に進路を取ります。このことをトビと呼びます。トビは撞点、ショットスピード、ラシャの状態、手玉の状態、そしてキューによっても変化します。どれくらいのトビが起きるのかを予測するのは非常に難しいと言えます。そして、ヒネリを加えるとさらに別の現象も発生します。



左回転を与えられた手玉は本来の進む方向より右側に走り出し、そして今度は回転とラシャとの摩擦によりゆるやかに左方向へとカーブを描く軌道で進みます。このカーブの出方も様々な要因によって異なります。

そして、このトビとゆるやかなカーブを合わせた動きのことを一般に見越しと呼びます。

すなわち、左右の撞点を使う際にはどれくらいの見越しが起きるかを判断し狙い点(もしくはキュー方向)を変える必要があるということになります。上級者が一見簡単な配置を外しいている場面では多くの場合この見越しを間違えたことに起因していると言っても過言ではないと思います。

そこで話を戻して中央の撞点を撞く重要性です。中央の撞点の場合キューの方向と手玉の進む方向は一致するはずです。すなわち狙ったところに当てやすいということになります。

そして、ストップショット1/2で書いた「ポケットするかどうかは気にしないでください」という事にも関連して来ます。同じ配置を同じ力加減で撞いていると仮定すれば仮に左右の撞点を使ってもポケットされてしまう場所がある。ということになります。これはその場所、その力加減、その撞点でしか出来ないスペシャルショットに過ぎません。すなわち、ほかの場所では通用しないということです。それでは練習になりません。

ひとつ例を出してみましょう。下の図で1番をポケットしたいと思います。


こういうアドバイスをしているのを聞いたことがありませんか?
「1番に真っ直ぐ構えて手玉の左側(狙うポケット側)を撞けば良いんだよ」

中心撞点で真っ直ぐに構えれば1番は当然外れます。でも、左に撞点を移すことでトビが発生し、手玉は1番の右の方向へ進路を取ります。距離も短くカーブの影響は軽微と考えられますので手玉は1番の右側にヒットしポケットの方向に向かうはずです。でも、これは狙ったことになるでしょうか?確率がいくらか良くなるようにしただけで偶然性に頼ったショットだと言えます。

実はこれと同じことが1/2の練習などで発生することがあります。すなわち癖で右(もしくは左)を撞くようになってしまっているとポケットすることに執着することで偶然ポケットされる場所を見つけてしまう訳です。だからこそストップショットで全く回転の無いストップショットを最初にたくさん練習して下さいとお願いしたという訳です。

上級者は手玉をコントロールするために見越しを考えながら狙った場所にヒットさせる技術を持っています。でも、これは一朝一夕で出来ることではありません。ヒネリを使ってのポケットはB級上位もしくはA級になってから覚えても決して遅くないと思います。背伸びして悪い癖を付けてしまうよりも上中下の真ん中付近の撞点をきちんと撞ける技術を体得するのが上達への近道だと思います。

では、初心者はヒネリは使ってはいけないのか?というと使う場面もあります。


上図のようにヒネリを加えるとクッションに跳ね返った後にヒネリを入れた方向に手玉が跳ね返って来ます。以前ご紹介したミラーシステムは中央撞点を使うものでしたが、こんな場合はどうすると良いでしょう?



ナインボールで1番に当てる必要があります。ミラーシステムを使えば黒のラインで目指さなければいけませんが、ここには4番があって邪魔です。そこで4番ギリギリを通して左ヒネリを使います。ここでは入射角より反射角が広くなりますから、赤の矢印のラインを通ることになります。

ここでのヒネリは良く言えば経験、悪く言えば勘です。でも、ポケットすることが目的ではなく当てることが目的ですから最大で約ボール2個分の誤差が許される訳です。(赤の2本の矢印分の誤差が手玉の左右で許されます)

このようにセーフを取るときなどにはヒネリも有効な方法ですので覚えておいて損はありません。でも、先玉をポケットしようとするときにはヒネリは出来るだけ使わないように心がけてくださいね。
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