ヨーロッパでビデオソフトを買って、いざ日本に持って帰ってきたら
見れなかった、という経験はありませんか?
実はテレビ(アナログ方式)には世界で3つの規格が存在します。
日本はアメリカと同じNTSC方式ですが、
ヨーロッパはイギリスを始め多くの国がPAL方式を、
フランスなどはSECAM方式を採用しているため、
そのままでは見ることができないのです。
仮に見れたとしても、画像が乱れていてとても鑑賞に耐えられません。
現在、ヨーロッパでもDVDがビデオテープに取って代わっています。
実は理屈はこちらでも同じで、DVDでもNTSCと
PALやSECAMとの違いは問題となってくるのです。
DVDにはリージョンコードといって、地域によっての区分があり、
それが違うだけで見れないケースもありますが、
リージョンコードははずす方法があるものの、
テレビ・ビデオに関しては規格そのものが異なるだけに深刻な問題です。
このため、次のように対処することをお勧めします。
<日本のDVDやVHSテープをヨーロッパに持っていく場合>イギリスやドイツなどPAL方式の国の場合、
現地のビデオやテレビはNTSCにも対応できることが多いので、
そのまま見ることができることが多いです。
<ヨーロッパのDVDやVHSテープを日本に持ち込む場合>VHSについてはごく一部に市販されている全世界対応の
ビデオデッキで再生する以外に方法はありません。
あとは業者に頼んで変換してもらうことになります。
DVDは一般のDVDプレーヤーでは再生できませんが、
パソコンで再生する場合は、少なくともPALはそのまま再生できます。
幸い、リージョンコードはヨーロッパも日本も同じ「2」なので、
パソコンの側が対応していれば、問題なく見ることができます。