今やスーパーマーケットは多くの国で存在しており、
多国籍企業まで出現していますが、
階級社会であるイギリスではスーパーマーケットの特徴も
それにあわせたものになっていて、なかなか興味深いです。
テスコ(TESCO)
現在、イギリスを代表するチェーンになっています。
規模が大きな順に「TESCO Extra」「TESCO」「TESCO Metro」「TESCO Express」
に分かれており、一番小さなExpressは日本のコンビニ程度の大きさです。
ここは中流家庭をおもなターゲットにしていて、
低価格ながら比較的高品質を売り物にしています。
また、仕入れも上手で取引先メーカーとの信頼関係も良好です。
なお日本でも「TESCO Express」が首都圏で展開しましたが、
世界一厳しい日本の消費者に認められず、撤退することになりました。
セインズベリー(Sainsbury's)
もともとは小さな食料品店として出発していて、長い歴史を誇ります。
右端の写真はハンプシャー州ビューリー村にある
国立自動車博物館の一角で昔のセインズベリーの店舗を再現したものです。
客層はテスコと重なりますが、価格よりは品質重視です。
特に肉類は良質のものを売っています。
プライベート商品の開発にも熱心で、物によっては大手メーカーの製品よりも
高品質のものを売っているため、根強いファンがいます。
ポイントカードに「ネクターカード」が存在し、セインズベリーだけでなく
多くの協力会社が存在してお得感を演出しています。
アズダ(ASDA)
イギリス生まれですが、現在はアメリカの世界最大の小売チェーンである
ウォルマート(WAL★MART)の子会社になっています。
ウォルマート流をそのまま導入しているので、とにかく激安なのが売りです。
特にメーカー品に関しては世界規模での大量仕入れを実践しているため、
価格の安さで大きな強みを持っています。
客層は基本的にテスコやセインズベリーよりは下になっていますが、
店によってはセレブリティが買い物してるところを多く目撃されています。
アズダは基本的に超大型店舗のみなのが特徴です。
日本の西友とは親会社が共通なので、兄弟会社です。
その関係で、アズダのブランドであるgeorgeが西友でも売られています。
georgeに関しては
別ネタで詳しく紹介しています。
ウェイトローズ(Waitrose)
イギリス南部を地盤とする中型のスーパーです。
上流階級をターゲットにしていて、英国王室御用達の栄誉を受けるほどです。
品数は豊富でとにかく高品質。その分値段はやや高めです。
コープ(CO-OP)
実はイギリスは生協活動が非常に盛んな国です。
地域差があるものの、生協も強い力を持っています。
もちろん日本同様コープ商品が多く存在し、
安心・安全の商品供給を行なっています。
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