1995年以降F1の舞台として復活した「ニュルブルクリンク」。しかし現在使われているのは南コースです。1976年に中断されるまでは、「北コース」が使われていました。このコースがとても過酷なんです。何が過酷かというと、
・全長22.8km
・高低差300メートル
・コーナーの数172(しかもブラインドコーナーばかり)
・エスケープゾーンがほとんどない
・一番長い直線2100m
・車がジャンプするところもある
などなど・・・。
1976年でF1サーキットとしてのカレンダーから外れるときも、あまりに危険すぎるということが理由です。
その1976年には、名ドライバー「ニキ・ラウダ」がフェラーリで大事故にあっています。顔面や体に大火傷を負ったラウダは、炎上する車内で熱気を吸い込んでしまい、肺まで火傷をする重傷で生死の境をさまようほどでした。しかし、その後脅威の回復力で6週間後のイタリアGPに出場しています。
2007年4月28日には、BMWザウバーの「ニック・ハイドフェルド」がF1.06を駆り、デモンストレーション走行を行い、久々のF1マシンでの北コース走行となりました。
昔のF1サーキットは、スパを含め長く、速いコースが多くありました。
今ではマシンの性能向上により、コーナースピードが極端に速くなり、このような危険性が高いサーキットは、改修されるか、開催が中止されるかになってしまってます。
ここ「ニュルブルクリンク北コース」も、今後F1GPの舞台としては帰ってこないサーキットでしょう。